広島市において,都市型スポーツの盛り上がりを期待するのであれば,広くその競技に触れることができる環境を整備する必要があります。特にBMXやスケートボードは,スピードに乗った縦横の激しい動きがだいご味です。つまり,それは危険を伴うということでもあります。
時折まちの公園などで練習する姿を見かけますが,すぐそばで子供が遊んでいたり,ほかの利用者から見れば音がうるさい,危ないと敬遠されます。こうしたことから,多くの公園ではスケートボードの利用ができない状況にあります。
本市においては,民間で3カ所,公共で整備したものが1カ所あります。本市が整備したものは,西区商工センター一丁目にある西部埋立第六公園の1カ所のみです。ここは舗装され,市民に無料で開放されていますが,現在老朽化が進み,スケートボードの練習に必要な坂道など,これをセクションと呼びますが,こうしたセクションも利用者からすれば使いづらいものとなっています。
昨年11月に,陳情第180号としてスケートボードパーク設置(整備)を求める陳情が提出されています。私は,本市がこのたびの国際大会を一過性のものとして終わらせず,東京オリンピック・パラリンピックに向けて都市型スポーツの振興を図るためにまずは環境整備が必要であると考えます。
そこで,質問です。本市において,スケートボード場の整備についてどのように考えているかお答えください。
FISE国内初の開催地となって,しかも東京オリンピックの正式種目になるわけですから,広島でもこういったスポーツを普及させて根づかせて,将来,広島出身の選手が世界で活躍する,そういった素地をつくる。そういうふうにつながっていくんだろうというふうに私は思います。今回のこの大会の開催には,そういった意味があったというふうに私は考えたいんです。
誘致して盛り上がりました。これを一過性のもので終わらせないようにというふうに思います。
じゃ,環境整備はどうするんですかということで,今回質問をいたしました。一つの例として,西部埋立第六公園のことを言いました。既存施設の活用ということで引き合いに出したんですが,私はスポーツの振興ということについては,市民の皆さんにどうぞやってくださいというのでは,なかなか進まないんじゃないかなと思います。環境の整備というのがどうしても必要だと思いますし,その際には,実際に使うであろうその愛好者,使うであろうと想定される人の意見なんかも聞いて,きちんと本当に利用してもらえるものを整備するべきじゃないかなというふうに思っています。
若者を引きつける,そういったまちづくりの視点ということは持っておられるというふうに今伺いましたので,期待しております。よく考えてみてください。(以上)