都市活性化対策特別委員会が開かれました。
私は議員一期目の4年間はずっとこの特別委員会にいたので今でもメンバーではありませんが傍聴に行くことが多いのです。
今回の議題は、
①中央公園と広島市民球場跡地の活用
②サッカースタジアム建設と基町まちづくり
③広島駅南口
④都心の高度利用
⑤総合交通戦略
です。
市民球場跡地については、パークPFIという手法を使い、民間の資金とノウハウで、公園の整備と飲食などの物販施設を建設します。一部残ったライトスタンドの移設や、屋根をかけることなどは既に報道でも知られていますが、今後20年にわたり、飲食等ができる施設や公園全体のあり方をどうするのか、幅広く声を聞きながら進めていかなくてはなりません。
また、中央公園広場には、サッカースタジアムの建設も予定されており、これも周辺の附帯するにぎわい空間整備にパークPFI手法が取られます。
どちらも広島の一等地の賑わいを生み出す重要な施設となります。とは言え、いまだに広島県と広島市の費用の負担割合が明確になっていないなど、問題は山積みです。国の補助金や募金で集まったものを除いて、県と市で折半すると両者納得済みだとばかり思っていましたが、知事の発言には全く驚かされました。
事業とは、すなわちお金です。施設の内容はもちろん重要ですが、その費用を誰がどのような形で負担するのか、これが決まらないうちはどのような素晴らしい計画も絵に描いた餅です。
民間の資金とノウハウを活用しながら、というのは大変聞こえが良いのですが、中途半端に行政が口を出すと「にぎわい」という意味からは面白味に欠けることになりはしないか。また参加する民間事業者が窮屈な思いをするようでは決して良いものができない、と考えます。任せるところは任せる、でないと、思い切った事業は進まないのではないかと考えています。今後公募により事業者が決定します。引き続き注視して参ります。
次に広島駅南口再開発。
こちらについては、路面電車の直接乗り入れや、バリアフリー化など、広島駅がずいぶん使いやすくなると喜んでおりましたが、その事業費の増額について報告がありました。
当初(平成26年9月時点)の事業費が155億円。この度増額が必要とのことで、その増加額が205億円。総事業費が360億円となります。
ちょっと待った。
当初の事業費より増額分の方が多い。これは一体どういうことだ。
事業費増加の原因は色々と資料にありました。屋根やペデストリアンデッキの追加、重量に対応するための補強。地質調査等の追加。など色々とありますが、それにしても155億円が360億円。
当初は必要なすべての工事を含んでいないもので金額の報告をしたそうですが、それではなんら報告の意味をなしません。
すべての工事が出揃って、全体でこれほどの費用がかかります。しかしこれだけの経済的な波及効果があります。ということで、それならば予算を認めましょう、となるべきです。
つい先日、二葉山トンネルの大幅増額で紛糾したばかりだというのに、なぜこのようなことになるのでしょうか。
とりあえず頭出しで予算をつけておいて、その後は自由自在にやります、ということでは困るのです。
これについては、まだ私も情報が不足しているので、決めつけた事は言えませんが、引き続き詳しく調べながら議論していきたいと思います。
安易な増額が多すぎる。
こうしたことをしっかりとチェックするのが議会の役割だと思います。