きのう映画を観ました。『スパイの妻』です。
サスペンスというには淡々とした運びでした。もう少しスリリングさが欲しかった。
セピア色の画面はさすがです。蒼井優の髪型、衣裳凝っていました。
ただ高橋一生の正義感をもっと強く表現して欲しかった。
彼のしたことはスパイではなく、当時の言葉でいえば「売国奴」だったのですから。
売国奴といっても正義からです。満州で関東軍による人体実験を告発しようとしたからです。
妻は夫の正義に応えようとします。それは彼女の独占欲からです。
この成り振り構わぬ妻の夫に対する愛がこの映画のテーマです。
そのためには狂気も演じます。
それに応えようとする夫。
見方によるとラブロマンスです。