2019年1月24日、東京展示会、一日目。 | 滋賀・高島の機屋・サダ杉岡のブログ

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滋賀の高島という地域で機屋をしている今年53歳の男のブログです。
仕事のこと・家族のこと・日々の日常で感じたことなどを綴っております。
大したことは書いておりませんが、それでもよろしければご覧ください。

木曜日です。





本日から二日間の「ビワタカシマ春夏素材展」の東京展示会が始まります。


この展示会は、高島織物組合に属する、高島地域の機屋さんの中での有志メンバーが、お客様の目に触れる機会を増やそうという思いをもち、前向きに取り組みをしようとした中で始まったもの(だと推測しているのはわたし)です。


発足初期は単に定番品を飾るだけ、ということだったみたいで、その段取りも事務局任せ、織るものも滋賀県東北部工業技術センターの指導員の方任せ、だったようです。


開始から30年以上、33回の開催を経て、デザイナーさん(菅井英子先生)や、カラーコーディネーターさん(高田敏代先生)の指導を仰ぎつつ、事務局の助けを得つつ、準備や会議進行などは機屋さんが独自でアレンジをする、というやり方に少しずつ変わってきました。


その歴史の中で、お客様との邂逅の機会に加え、事業承継の機会という意味も持つようになりました。


例えば


ウチの会社の例ですと、会長=親父さんが開始当初は展示会での営業に臨んでいたのですが、8回目を過ぎた頃、わたしが会社に入社したこともあり、そこからは一緒に商談に臨むようになりました。


他の会社でもそういう様子が見られますし、そのことによって、同業他社さんが親子で商談の機会に臨まれる姿を学ぶことができます。


しばしば


他の産地の方が危惧されるような、サンプルを真似したり、お客をとったり、というあまりよくない負の現象は、少なくとも、わたしが目にする範囲ではあまりなかったように思えます。


(少しはある、とは思いますが)


そして


これからも無いと思っています。


そんな、貴重な機会がこの展示会なのです。


わたしはこの展示会の担当をする役員なので、やっぱりイベントとしても、展示会としても成功してほしいという思いは強いのですが、なかなか忙しくて、以前ほどは協力出来ていません。


その辺りを反省しつつ、最近は意識を改めるようにして、30代の時のように前向きに活動しています。


格好つけない。意味とか、理由とか、あまり深く考えすぎない。筋道を立てすぎない。


そんな風に考えています。


高島産地を知ってもらうこと、イコール商売を頑張ることには、そんなに理由は要らない、と思えるようになったからです。


そんなことを思いつつ、展示会、初日。


ホテルから見える景色。


青山に泊まるのは、何年ぶりだろうか。


眺めは相変わらず良いけど、周りにどんどん建物が建っている。


オリンピックまでは、こんな感じなのだろう。


朝食は、近くの「成城石井」で買ったものをいただきました。




9時過ぎにホテルを出て、展示会場の南青山ふくい291、という建物へ。


東京、そこそこ寒い。


9時半着、荷物を届けてもらっていたものを引き取り、順番に台車等に積み、二階へ上げます。


準備開始。


今回は少し時間がかかり、13時の開場に間に合わせるために少し張り切りました。


なんとか、ウチのブースも整いました。


良かった。


他の全体の部分も見出すと、どうしても自社のことがおろそかになり。


イカンな、と前は思っていて、自分の商売を優先させようとはするのですが。


わたしは、やっぱり自社のことだけを考えられない性格なのです。


織物そのものが、織りだけの工程では成立しないように、全体あっての、自社だと思います。


昼食。


近くの定食屋さんへ。


しょうが焼き定食、ごちそうさまでした。


13時、開場。


既にたくさんの方がお見えになっていました。


今回の試みとして、13時半から、そして15時半の二回、高田先生のカラートレンドセミナーを行い、2020年の予測をしていただきます。






的確な説明や図示や写真でのご説明もあり、来場者の方々には非常に好評でした。


初日の展示会はまずまず盛況。


わたしも忙しく、応対をさせていただきました。


こちら


高麻さんのブース。






こちら


高島晒さんのブース。







こちら


マスダさんのブース。





きちんと撮って回ろう、と思っている間に、お客さんが増えて。


駒田織布さんのブースは早くもこんな感じに。


本庄織布さんのブース。




坂尾織物さんのブース。




川島織布さんのブース。





高橋織物さん、木村織物さんのブースは撮れなかった。


それくらい、あっという間に時間がすぎました。



18時、本日の部が閉会。


ホテルに戻り、本日からこられたメンバーさんのチェックインを待ちます。



夕食会は、和民さんで。




サラダ、お鍋。


飲み放題付きで3500円のプランとは思えない。


しかも税込みだと。


鶏ハムサラダも美味しかったし




刺身も美味しかったし



デザートだってくる。


(消費者として)飲み会の価格破壊に喜びつつ、昼間は(サプライヤーとして)生地値の価格破壊に怯えるわたしたち。


皮肉なものですが、デフレとはこういうものなのですね。


結局


まあ、それでも足りなかったので、わたしは一人、新橋へ。


楽しかったですが、やはり一日中、商談すると疲れます。


疲れますが、それが幸せです。


人間ですから。