木曜日です。
本日から二日間の「ビワタカシマ春夏素材展」の東京展示会が始まります。
この展示会は、高島織物組合に属する、高島地域の機屋さんの中での有志メンバーが、お客様の目に触れる機会を増やそうという思いをもち、前向きに取り組みをしようとした中で始まったもの(だと推測しているのはわたし)です。
発足初期は単に定番品を飾るだけ、ということだったみたいで、その段取りも事務局任せ、織るものも滋賀県東北部工業技術センターの指導員の方任せ、だったようです。
開始から30年以上、33回の開催を経て、デザイナーさん(菅井英子先生)や、カラーコーディネーターさん(高田敏代先生)の指導を仰ぎつつ、事務局の助けを得つつ、準備や会議進行などは機屋さんが独自でアレンジをする、というやり方に少しずつ変わってきました。
その歴史の中で、お客様との邂逅の機会に加え、事業承継の機会という意味も持つようになりました。
例えば
ウチの会社の例ですと、会長=親父さんが開始当初は展示会での営業に臨んでいたのですが、8回目を過ぎた頃、わたしが会社に入社したこともあり、そこからは一緒に商談に臨むようになりました。
他の会社でもそういう様子が見られますし、そのことによって、同業他社さんが親子で商談の機会に臨まれる姿を学ぶことができます。
しばしば
他の産地の方が危惧されるような、サンプルを真似したり、お客をとったり、というあまりよくない負の現象は、少なくとも、わたしが目にする範囲ではあまりなかったように思えます。
(少しはある、とは思いますが)
そして
これからも無いと思っています。
そんな、貴重な機会がこの展示会なのです。
わたしはこの展示会の担当をする役員なので、やっぱりイベントとしても、展示会としても成功してほしいという思いは強いのですが、なかなか忙しくて、以前ほどは協力出来ていません。
その辺りを反省しつつ、最近は意識を改めるようにして、30代の時のように前向きに活動しています。
格好つけない。意味とか、理由とか、あまり深く考えすぎない。筋道を立てすぎない。
そんな風に考えています。
高島産地を知ってもらうこと、イコール商売を頑張ることには、そんなに理由は要らない、と思えるようになったからです。
そんなことを思いつつ、展示会、初日。
ホテルから見える景色。

青山に泊まるのは、何年ぶりだろうか。
眺めは相変わらず良いけど、周りにどんどん建物が建っている。
オリンピックまでは、こんな感じなのだろう。
朝食は、近くの「成城石井」で買ったものをいただきました。

楽しかったですが、やはり一日中、商談すると疲れます。
疲れますが、それが幸せです。
人間ですから。