2015年10月8日、ジャカルタ二日目。 | 滋賀・高島の機屋・サダ杉岡のブログ

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滋賀の高島という地域で機屋をしている今年53歳の男のブログです。
仕事のこと・家族のこと・日々の日常で感じたことなどを綴っております。
大したことは書いておりませんが、それでもよろしければご覧ください。

マレーシアからインドネシアのジャカルタに入って二日目。


本日は比較的ゆっくり目に起きられる日とはいえ、朝はバタバタします。


わたしは整理や荷作りなどが下手なので、国外の宿に泊まると毎晩毎朝がパニックで、しかも今回みたいに、毎日持っていく荷物が変わると、もう大変です。


本日もなんとか出発30分前に食事をとり、予定地であるところへ行こうとしましたが・・。











バンドゥンで生地売りをしたい、という目論見があるので、その中間業者さんをあたり、ノーアポイントメントで伺おうとしたところ、あえなく撃沈しました。


急に行くといっても、無理な部分はありますね、やはり・・。


急遽、行き先を今回お世話になっている「信友株式会社」さんのジャカルタ事務所に切り替え、これからのことについて面談をさせていただくことにしましたが、これまた大変です。


・・渋滞の道の中、ドライバーさんが道を何回も、何回も間違えました。


推定で30分から45分でつく(だろう)ところを、何度もナビに住所を入れ、人に聞き、建物の写真を見た上で、一時間半かけて到着して、最後は笑顔で満額払え、という謎の請求をされました。


とりあえず


少し日本語で喋り、少しまけてもらいました。


わたしもそんなに何回も来ているわけではないので偉そうには言えないのですが、この国では怒ってもしょうがない、と思うことも多いので、命があるだけましだと思うことにして、目的の事務所へ急ぎます。





頑張る信友さんの藤井氏。


(この努力も無駄に終わったわけですが)





時間がかかりすぎ、どうでもよくなってきた高島晒平山氏とわたし。


しかし


時間がかかったお陰で、色々考えたり、しゃべったり、作業として出来たこともありますし、良いように考えることにします。


信友さんの事務所は、日系企業の多く入る、高級そうなビルの12A階にあります。






所長の山田氏は、わたしより少し若手のやり手のバリバリの方で、英語もインドネシアの言語も堪能で、すごいなあと感心してみています。





異国の地で、仕事をされるのは本当に大変だと思います。


ですが、その上で今後さらに当地で「高島ちぢみ」を販売するにあたっての橋渡しをしていただく可能性が高まってきた中、申し訳ないやらありがたいやらというい気持ちです。


ご迷惑をお掛けすることで忙しくなってしまうかもしれないわけですが、よろしくお願いいたします。


市役所上原くんは、わたしの弟の中学の時の軟式テニスのペアの相手で、わたしたち兄弟は二人揃ってお世話になっていることになります。





立案者として、実行者として、陰日向なく働く様は、その良さや行動力が、わかる人にはわかるんではないかと思っています。


布を織る業者として、生地を加工する業者として、今回の行政からのご支援をいただいているわけですが、生地を見てもらった相手が即座に

「はいわかりました、買います」

と言われる訳がないので・・担当される側としては、とてもつらい事業だと思います。


それでも真剣に仕事をしてくれることは、本当に有り難いと思います。


(旅の途中では、かなりお疲れの時もあるように思われますが・・それはさておき)


話を戻すと、お昼ご飯は同じビルの3階にある、和食のお店でいただきました。





肉うどんと、豚カツ煮丼です。


ごちそうさまでした。


食後、ジェトロさんに勧めていただいた弁理士さんの事務所へ向かいました。





今後、当地でご商売をしていく上での必要な対策、知恵などを授かった思いですが、山本さんという女性の先生が、しみじみと


「がんばってますねえ」


「これからも頑張ってくださいね」


とおっしゃっていただいたことが、とてもとても印象的で、嬉しく思った次第です。





急に押し掛ける形の中、10名もの数の訪問者が詰める事務所は、異様ではありますが、快くお迎えくださって有り難い限りです。


お陰さまで、ずいぶん「進んだ」気がした本日午後のミッションクリア、でございました。





こちらへ来て特に、思うことは・・。


今回のプロジェクトのタイミングは、絶妙な頃合いでのものだった、ということです。


わたしたちが機屋として、加工業者として、縮小する国内の市場を鑑みて、「高島ちぢみ」を、海外での生地や製品として活用し、展開させたいというプランを持っていたとしても、まずは生地自体が魅力がなければ採用されるわけがありません。


そして


先だっての予備調査と、今回の本調査を併せた日程での、けっして多いとは言えない日数のなかで、今後果たして通用するかの是非を判断しなくてはいけない、という難しい課題もあります。


そんな中で


その魅力を引き出した上で、理解いただける方々に生地や製品を見ていただけるかどうか、が大事だということを、今回のコンサルタントの堤さんがいち早く気づかれた上で、その持てる人脈を活用され、準備していただいて、こちらで多くの数を伴い、動いていただいています。


事業者としては大袈裟なプロジェクトに面映ゆいやら、恥ずかしいやら、という気持ちも当初はありましたが、地域名を冠したブランドを活用しているものとしては大変ありがたく、期待されていることに対して、胸を張って遂行することを日々心がけて、今日に至っております。


素材のよさ、そしてそれを見せる機会、そして事業者の意識、お手伝いしていただく方々の意識が「よい感じ」で混じりあった今、それらのことが、最初の果実として、少しずつ結実しかけている気がしています。


しかしこの事に安堵せず、またさらに先を目指して行きたいですし、そうすべきだとも思っています。






山本先生、ありがとうございました。


大渋滞の中、ホテルまで戻ってからガンダリアシティーというモールまで、食事にいきました。





夜のモールに訪れる人々の数は、日本のものと同様か、それ以上だと思います。


そのことからも、可能性を感じずには居られません。


この国の人々の力と、布生地への造詣の深さに期待しつつ、夕食の中華料理をいただいたのでした。





担々麺がとても美味しかったです。


明日はバンドゥンへ向かいます。そろそろ終盤戦に差し掛かる、今回の旅です。


頑張ります!