〇副交感神経反応
内蔵は副交感神経の支配も受けています。
ただ上腹部痛をもたらす内臓は、交感神経優位のため、
副交感神経反応の要素はあまりありません。
内蔵の副交感神経は迷走神経が主体となって伝導されます。
・副交感神経反応
内臓異常 → 副交感神経(迷走神経)の求心路興奮
→ 脊髄 → 副交感神経(迷走神経)の遠心路興奮
→ 効果器(皮膚、血管、汗腺)
脊髄を介して遠心路が興奮するとき、もう一つのルートに
よって、内臓異常の感覚は上行して脳に届きます。
迷走神経は最大の副交感神経を含んでいて、交感神経に
拮抗する重要な働きあります。この副交感神経は体表近くを
通っていませんが、耳介肺区付近だけは体表を通ります。
いわゆる耳つぼダイエットは、ここに金粒などを貼ることで、
迷走神経(遠心路)の働きを抑制しようというものです。
また頸動脈洞部は迷走神経が走行しているので、
ここを刺激することの意味は、耳介肺区刺激と同じです。
猫は食欲がないことなどありません。というか異常とも思える
ほどの食欲です。耳鍼やってみようかな。