上部消化器症状13 | 治る力

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鍼灸・マッサージを生業にしている者が思うことを
綴ります。ときに前向きに、ときに後ろ向きに

〇副交感神経反応

内蔵は副交感神経の支配も受けています。

ただ上腹部痛をもたらす内臓は、交感神経優位のため、

副交感神経反応の要素はあまりありません。

内蔵の副交感神経は迷走神経が主体となって伝導されます。

 

・副交感神経反応

内臓異常 → 副交感神経(迷走神経)の求心路興奮

→ 脊髄 → 副交感神経(迷走神経)の遠心路興奮

→ 効果器(皮膚、血管、汗腺)

 

脊髄を介して遠心路が興奮するとき、もう一つのルートに

よって、内臓異常の感覚は上行して脳に届きます。

 

迷走神経は最大の副交感神経を含んでいて、交感神経に

拮抗する重要な働きあります。この副交感神経は体表近くを

通っていませんが、耳介肺区付近だけは体表を通ります。

いわゆる耳つぼダイエットは、ここに金粒などを貼ることで、

迷走神経(遠心路)の働きを抑制しようというものです。

 

また頸動脈洞部は迷走神経が走行しているので、

ここを刺激することの意味は、耳介肺区刺激と同じです。

猫は食欲がないことなどありません。というか異常とも思える

ほどの食欲です。耳鍼やってみようかな。