上部消化器症状11 | 治る力

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鍼灸・マッサージを生業にしている者が思うことを
綴ります。ときに前向きに、ときに後ろ向きに

〇内臓病変における交感神経反応と関連痛反応

 

内臓に異常病変があると、交感神経の求心性神経により、

中枢に刺激が伝わり、遠心路経由で効果器に伝わります。

これは内臓‐内臓反射です。

※効果器とは反応が現れる部位のことで、皮膚や末梢血管、

汗腺など。

 

遠心路が交感神経線維であれば内臓痛、体性神経なら

関連痛が出現します。これは内臓‐体壁反射。

 

交換神経反応としての体壁所見は、内臓痛の他に、

皮膚のざらつき、冷え、発汗など。

 

体性神経反応として体壁所見は、関連痛の他に、運動性のものなら

硬結やコリ、知覚性のものなら圧痛や撮痛が出現します。

 

どちらもデルマトームに病的所見が現れますが、交感神経反応は

なかなか見つけられないこともあります。

指先の感覚と心眼で見つける。