こんばんは、さこです(*^^*)
やばいです。
中国短劇で、胸を震わせる作品に出会いました。
「あなたの掌の上で踊る」 /FlickReels
重くなると思うので貼り付けませんが、YouTubeの公式チャンネルで途中まで(25分間)見られます。
このドラマ、画角にしろ音楽にしろ文句なしで、ストーリー展開も雑なところが一切ありません。
短劇らしいチープさが一切ない上質なドラマに仕上がっています!
YouTubeに載っているこのドラマのキャッチコピーがこちら。
〝豪華な未来を餌に純情な乙女を手中に―トップ資本家の歪んだ愛の狩猟!〟
こういうキャッチコピーは、視聴者の興味を引くために多少大袈裟にして三流感増し増しになるんですが、これは本当にまんまです。
男主が「豪華な未来を餌に」して「歪んだ愛の狩猟」をしています。
でもドラマは少しも三流じゃないからぜひ見ていただきたい。
このドラマは、私が今まで見てきた短劇の中で群を抜いて狡猾な男性が主人公です。
短劇らしい異常なまでのヒロインへの執着と、短劇らしからぬ深みのある人物像が見事に両立している稀有なキャラクター。
ここからストーリーも絡めて彼のやばさを説明させてください。
説明したいシーンが多すぎて長くなります。
短劇を見たことがない人にもこの魅力が伝わってくれ・・・!!
ハンターという名に相応しい男主の出で立ち
中国短劇を見始めてまだ数か月ですが、人気のある俳優さんはある程度分かってきたつもりです。
しかし今回男主を演じる沉思(Chen Si/チェンスー)さん、顔は見たことありますが作品をちゃんと見たことがなかったんです。
ちょっと強面な顔立ちで渋い役が似合いそうだけど、調べたら99年生まれということでまだ20代!!
え、なんでそんなに貫禄あるの?笑
声も低くて深みがあってすごく色気がある!(アフレコ、本人の声だと良いなあ)
日本や韓国と違って、中国の俳優さんには見た目より実年齢の方が若い俳優さんがちょこちょこいますよね。
幅広い人材が揃っている辺り、さすが大陸です。
そんな彼が今作で演じているのが、凄腕の資本家。
素早く、非情に、的確に、をモットーに仕事をする冷徹な人間です。
その役が本当に板についています。
全然タイプの顔じゃないのに目が離せないんです。
短劇は「短劇」というだけあって短期間で撮影するので、その分短劇の役者さんは年に何本もの作品を撮るわけで、そうなると一つの作品の役作りのために十分な時間は割けないと思うんですよ。
短劇の男主は若いのに社長クラスの金持ちキャラクターが多いんですが、高級車に乗って沢山の部下を従えて社長室でそれっぽく仕事をすれば、まあ社長には見えるわけです。
でも沉思さんはそういう小細工がなくても、一人で座っているだけでトップに君臨する男にしか見えない。
(これが初登場シーン。覇王色が見える)
縦型ショートドラマの枠に収まらないほどのオーラを放っています。
ほんと目が合ったら体が竦んでしまうんじゃないかと思うほどの威圧感です。
彼のおかげで物語に一気に説得力が生まれて、作品の質まで引き上げていると思いました。
ハンターが仕掛ける巧妙な罠
そんな沉思さんが演じる冷徹社長クリス。
彼が手に入れたいのは、故郷で貧しい生活を送っていた頃に隣に住んでいた女の子で、優秀な大学院生のマンディでした。
仕事一筋で頂点を目指して生きてきたクリスにとって、幼い頃を共に過ごしたマンディは温もりのあった過去の日々を思い出させてくれる唯一の光で、彼女に再会したことで猛烈に彼女を欲するようになります。
なぜそこまでしてマンディを手に入れたいのか、クリスの独白で説明はあるものの正直やや説得力に欠けるのですが、そんなことはどうでも良いのです。
物語は、マンディの大学院の教授が仕事の斡旋で同級生のクリスと引き合わせてくれるところから始まります。
久しぶりの再会でしたが、マンディは幼かったのでクリスが隣に住んでいた青年だということには気づいていません。
しかしここから、マンディを自分のものにするための計画がスタートしていました。
最初の二人のアンバランス感も良い。
今回の狩りはいつもと違って、焦らず、ゆっくりと、忍耐強く、と自分に言い聞かせるクリス。
(いちいち絵になる男だ)
まずは高額な給料でマンディを自社で採用します。
まだ住むところの決まっていないマンディを社員寮と言って自分の持ち家の一つに連れて行き、そこに住まわせます。
マンディは待遇の良さに感謝しますが、全ては教授のコネのおかげだと思っています。
マンディに貸した家は、クリスの家からも見える位置にありました。(そしてクリスはいつでも入れちゃう)
しかしその家に住み始めた日、マンディのもとに彼氏が会いに来て、そのまま彼氏が予約してくれたホテルに向かってしまいます。
それを自宅のベランダから見ていたクリス。
心の中で『俺の女に手を出すな』と威嚇してグラスを投げ、気が収まらないクリスは深夜にもかかわらず会議を開くのでした。
短劇に良くある嫉妬を剥き出しにするシーンですが、クリスの場合は比較的抑えた演技で魅せてくれます。
派手なパフォーマンスがなくても沉思さんのオーラが半端なくて、嫉妬してるだけなのに恐怖すら感じます。
あと触れておきたいのが、
このドラマは光と水を使った演出がお見事です。クリスの住む家にもマンディに貸した家にも庭にプールが付いていて、その水面の光がクリスを妖しく照らす演出が結構出てくるのですが、これがまあ美しい。
水面の光の揺れ具合が、妖しさだけじゃなくてクリスの胸の内に蠢く嫉妬や、二人の関係の不安定さを象徴しているようです。
さて、マンディ初出社の日。
マンディはデータアナリストとして採用されましたが(多分)、最初は業務内容を覚えるために社長の補佐をすることになります。
出社したクリスは早速社長室にマンディを呼ぶと、すぐに首元にキスマークがあることに気づきます。
でもクリスはあくまでポーカーフェイス。(目線は怖いけどな。ちょっと落ち着きも失ってたけどな。動揺を隠そうとしてるとき眉毛触りがち)
怒りの矛先をマンディに向けることは一切なく、クリスは社交パーティーにマンディを連れて行きます。
道中、デパートに寄ってドレスに着替えさせるクリス。
そしてマンディが衣装を買うとき用にと、彼女にブラックカードを渡します。
社交パーティーの場でマンディは酔っ払ってしまうのですが、クリスが颯爽と連れ出し部屋に送り届けます。
すると、マンディのスマホに恋人から着信が。
クリスはすぐに名前を覚えて彼について調べさせるのでした。
翌朝。
マンディが寝坊したと思って慌ててリビングに下りてくると、キッチンにはクリスの姿。(怖いよクリス。いくら自分の持ち家でも不法侵入と違うんか)
そして、父親の病気の治療のためにお金が必要になったマンディ。
クリスはその事情まで知らないものの、キャリアアップのために大学での資格取得を勧めます。
しかも授業料は会社が全額負担。
ただし、これだけ投資する代わりに10年間の勤務契約を交わす必要がありました。
喜んで承諾するマンディ。
一方のクリスは、社長室で契約書を見てもどこか不満げです。
『10年なんかじゃ足りない。マンディ、俺が欲しいのは一生だ』
はい最高。
それから仕事に勉強に精を出すマンディ。
こうやってマンディに最高の環境を用意することで、自分のテリトリーに入れていくのでした。
やることなすこと狂気の沙汰
びっくりしたのが、クリスがマンディと彼氏との仲を引き裂こうとする姿です。
こういう汚い手口って普通二番手がやることなのに、男主自らやっています。
ダークさ満載の男主なのです。
恋人について調べさせた結果を見て、丁度今日が彼の誕生日だと気づいたクリス。
既に退勤したマンディを引き止めるために急いで車を出し、仕事を言いつけて会社に連れ戻します。
車内で「何か予定があったのか?」と聞くクリスの白々しいこと!
深夜、クリスはデスクで疲れて眠っているマンディのそばに近づき、デスクに置いてある彼氏へのプレゼントが入った紙袋を見つけます。
中に入っているバースデーカードに苛つくクリス。
「一体いつになったら俺の言うことを聞くんだ?渡したカードも使わないくせに、甲斐性なしの男にプレゼントを用意するんだな」
そしてそっと彼女の髪ゴムを自分の手首へ。
眠る彼女の隣にしゃがみ込み、マンディの手に自分の手を重ね、「いつまで俺を待たせる気だ?明日には結婚しよう。いいだろ?」と聞くクリス。
こっわ。
翌朝、プレゼントを紛失したマンディはクリスに紙袋を見なかったかと聞きますが、デスクの足元にはもちろん持ち去ったプレゼントの紙袋。
しかしクリスは表情一つ変えずに「知らない」と答えます。
それだけでなく、「女にプレゼントさせるなんて」と彼氏を下げる発言をするのでした。
最低っ!
その日、埋め合わせに彼氏の誕生日を祝うマンディ。
彼氏は地方での大きな仕事を任された話をするのですが、それがクリスの策略であることなど知る由もありません。
二人で仲睦まじく過ごしているその頃、クリスは自宅の屋上で、マンディが彼氏に用意したバースデーカードとプレゼントを、燃やします。
このシーンは圧巻でした。
クリスの異常さが際立ちます。
真顔でやってます。
正気の沙汰じゃない。
二人のシーンは和やかなのに、二人の未来を暗示するかのようにBGMは何だかひりつく感じ。
誕生日ケーキのろうそくの小さな灯、クリスの家の暖炉の熱を帯びた薪、そしてプレゼントを燃やす炎、その炎に照らされるクリスの顔。
どれを取っても素晴らしい。
この話を面白くさせているのが、クリスはあれこれ罠を張り巡らせているのに、マンディの彼氏がそこそこ良い子なんですよね。
だからマンディはクリスをあくまで会社の社長(そして教授の親友)としてしか見ていないんです。
クリスに邪魔されながらも、本人はそのことにすら気づかず順調に彼氏との愛を育んでいます。
隠しきれなかったハンターの顔
一見穏やかな紳士の仮面を被りながらマンディのそばにいるクリスでしたが、忍耐強く外堀を埋めているのに少しも自分になびかないマンディ。
そしてついに、クリスの本性が露わになるときが来ます。
ヨーロッパの島まで、ある婦人の誕生日パーティーに二人で出席したときのこと。
クリスは一人の女性に言い寄られており、その場を通りかかったマンディは会話を聞いてしまいます。
話を終えたクリスと鉢合わせ、マンディは「何も聞いてないですよ」と誤魔化しますが、動揺したのはクリスの方でした。
「彼女とは君が思うような関係じゃない」と弁解するも、まるで気にしていない様子のマンディ。
「クリスのような成功者なら、そういう相手が複数いても良いと思います」と笑顔で言われ、クリスは少し苦い顔で「じゃあ彼氏だったら?」と聞くと、「彼氏はダメです」と即答。
これが、今まで堪えてきたクリスの想いを暴走させます。
クリスはマンディの手を捕らえてキス。
ここも、パーティーの華やかな演奏と二人の緊迫したキスシーンとのコントラストがお見事です。
予想もしなかった出来事に呆然とするマンディにクリスはなおも詰め寄り、「どうして俺を苦しめるんだ?俺の女になれ」と迫りますが、マンディは平手打ちで応えます。
ハイヒールを脱ぎ捨て、その場から逃げ出すマンディ。
我に返ったクリスはハイヒールを持ってマンディを追いかけます。
マンディが逃げた部屋のドアの前に立ち、カッとなって失礼なことをしたと謝り、出てきてほしいと懇願します。
ようやく出てきたマンディの前にクリスは膝をつき、足の裏の汚れを拭き取ってからハイヒールを履かせます。
マンディは早く帰りたいということだけ伝え、クリスの目の前で、クリスを拒絶するように、扉を閉めるのでした。
マンディが会話を聞いてからの扉が閉まるまでの一連のシーン、ぞくぞくしました。
普段は冷酷無慈悲で頂点に立つ男が、一人の女性の前で躊躇わずに膝をつき、なす術もなく項垂れる姿、、
胸がぎゅーってなります。(興奮で)
その後揃って帰国するもクリスの車には乗らず、迎えにきた彼氏と仲睦まじくタクシーで帰るマンディ。
クリスはその様子を遠くから見つめ、大人しく帰る、、、わけがありません。
すぐさま車に乗り込み、運転手に二人の後を追わせます。
そしてマンディの彼氏の家の前で、ただただ無為な時間を過ごします。
ついに煙草のライターは切れ、それと同時に二人がいる部屋の電気が消えると、クリスの怒りは頂点に達し、最終手段に出ます。
携帯を手にし、マンディの彼氏の会社に根回しして彼を地方に長期間留めるよう指示を出すのです。
「今すぐ二人を別れさせろ!」と声を荒らげるクリスの必死な形相に、私は目が離せませんでした。
同棲まで考えていたマンディ達でしたが、彼氏が長期で地方に行くことになり、いよいよ二人の仲に亀裂が入るのでした。
クリスがただただ下衆い。
やることなすこと全然好感が持てないのに画面に釘付け。
続きが楽しみすぎて逆に見るのが勿体なくて一度画面を閉じた私です。
全ては彼の思い通りに
クリスとの一件で仕事をやめようと思っていたマンディでしたが、両親のために続ける決心をします。
ただしクリスと顔を合わせなくて済む部署への異動希望を出すのでした。
しかし、ついにクリスの作戦が功を奏します。
マンディのスマホに、彼氏を寝取った女性から画像が送られてきたのです。
驚いて落としたスマホを拾ったクリスは、画像を見て「こんな合成写真を作るのは簡単だ」とフォロー。
クリスこそ、マンディの彼氏を地方に追いやり、ハニートラップを仕掛けさせた張本人なのに。
続けて送られてきた二人のメッセージのやり取りのスクショを見て彼氏に電話をかけるマンディの背後で、ようやくうまく事が運んだことに一人ほっとしたような笑顔を見せるクリス。
彼氏との通話を終え、涙するマンディに近づき、そっと抱き寄せます。
その顔は、獲物を仕留めたハンターのように満足げでした。
マンディを家に連れ帰り、慰める振りを続けるクリス。
弱ったマンディの心に少しずつ入り込んでいくのです・・・。
***
ここから物語はさらに展開していきますが、私が話したいことは全部書きました。
二人の仲が近づくということはクリスの狡猾さが薄れていくということで、、何このジレンマ!笑
クリスのような深みのあるダークさを持った男主に、とにかく衝撃を受けました。
嫉妬深くて強引な男主は山ほど見てきましたが、もうこれを見ちゃうと格の違いを見せつけられた感じです。(もちろんそれぞれの良さがあるんですけどね)
沉思さんの憑依っぷりに脱帽です。
そして沉思さんの演技を最大限に魅力的に見せてくれたのは、カメラワーク、光や火、水の演出、音楽など、制作陣の素晴らしさあってのことです。
全関係者に拍手!
少し興味が湧いたよっていう方は、YouTubeで最初の25分だけでも見てみてくださいね。
***
timeleszのアリーナツアーの抽選、全落ちでした。
前回のドームツアーが当たったからよね。。
ではでは。