こんばんは、さこです(*^^*)
前回の記事からもわかるように、10年前の中国はBLドラマ全盛期。
その結果規制が厳しくなり、ブロマンスへと形を変えて数々の大ヒット作品を生み出しました。
そして2024年には大陸BL小説が原作のドラマがタイや台湾で数多く実写化。
「MY STAND IN」や「僕らも知らない僕ら」などがそうですね。
そして昨年はついに!
中国本土のキャストと制作スタッフによるBLドラマがなんと4本も配信されました。
まずは爆発的大ヒットとなった「逆愛」。
本格的なオメガバースの実写化となった「垂涎」。
そして本格的な古装BL「紫陌紅塵」。
ここまでで3本です。
はい、私が唯一手を出していなかったのが「吾岸 To My Shore」でした。

なぜなら配信先であるアマプラ会員じゃないから。
それに加えて最近は中国短劇にハマってるし、日々timeleszに癒されてるしで忙しかった笑
ですが、短劇は「あなたの掌の上で踊る」という私の心に刺さりまくる作品に出会えたことで、小休憩。(最高の作品に出会えると視聴意欲が一旦失せる)
BLの狂った攻めが好きな人はこのドラマ刺さると思うんだよなー。YouTubeの公式で序盤だけでも見てほしいなー。
ということで、時間ができたので久々にアマプラ会員として再契約して「吾岸」を3日間で完走しました。(因みにアマプラ会員になるだけじゃダメで、レンタル料もかかるよ)
各話45分前後で全15話です。
このドラマはタイとの合作らしく、ドラマの舞台もほとんどがタイです。
では、早速感想を書いていきたいと思います。
長くなりますよ~。
主CPの紹介
このドラマ、登場人物が結構多いんですよ。
白(Bai)さんとか許(Xu)さんとか、名字だけだと誰が誰だかわかんなくなる。
私はもう主CPのことだけをざっくりと紹介します。
■樊霄(Fan Xiao) ※以下、「シャオ」と呼びます。

中国系タイ人っていう設定だったかな。
とりあえずタイの医療系の大手企業の社長。
子どもの頃、母親がスマトラ島沖地震の津波のせいで目の前で亡くなるという、日本人としては「へー」という簡単な感想では終われない中々ヘビーな設定です。
この出来事が今でもシャオを苦しめていてパニック障害を患っており、人間不信でもあります。
幼くして、いざというときに人の本性が出ることを知ってしまったんですね。
そんなシャオが異常なほど執着して手に入れたい男が現れます。
■游書朗(You Shulang) ※以下、「シューラン」と呼びます。

幼少期は不遇な時代を過ごしていました。
しかしある心優しい女性と出会って養子となり、もともと優秀だったのもあって今ではタイの企業で働いています。
可愛いモデルの彼氏もいて、仕事も恋愛も順調そのもの。
それが、シャオと出会ったことで全て崩れていきます。
ただシューランは元々攻めなので、言動が男らしくてやられっぱなしで終わる男ではありません。
えっとですね、失礼を承知で申し上げると、二人の見た目は全然タイプじゃないです。
シャオ君はさ、キャラ設定のためでしょうね、オールバックに前髪、というか触覚みたいなのがちょろり、という髪型じゃなければもっとかっこいいのに。
シューランは小綺麗な顔立ちで凛とした佇まいが様になっていて、役にはハマっていたと思います。
※注意!この先最終話途中までネタバレあり!※
こじらせ執着攻め✖️元攻めの受け
二人は車の接触事故がきっかけで出会います。
このドラマ、個人的には序盤がよくわからない。
シャオがあんなにシューランにこだわったのはなんで?
そんなにすぐ彼の魅力に気づいたの?
原作読めばわかるんでしょうか。
ついでに、ここでまとめてネガティブなことを言っておくと、このドラマはストーリーの演出も少しわかりづらいところがありました。
回想シーンなのか、現在進行形のシーンなのか、はたまた妄想シーンなのかとか。(そのあとすぐわかるんですけどね)
あとこのドラマもアフレコなんですが、なんかめっちゃアフレコ!って感じだった。
はい、話を戻します。
まあとにかくシャオは過去のトラウマから性格がひどく歪んでいて、拗らせまくってるんです。
シューランがめっちゃ出来た人間なんだけど、そうであればあるほど嘘だと思っていて、追い詰めて苦しめることで本性を暴こうとする。
これって信じたい気持ちの裏返しですよね。
善人を苦しめている自分に酔っている節もある。
シューランに惹かれてるくせに、どこまで善人ヅラしていられるのかと、どうせ極限状態になったら簡単に裏切るんだろ?と、シューランに近い人間をエサに彼を試します。
まず、シャオは裏工作を沢山してシューランの懐に入り、恋人と別れさせて自分のものにします。

これが5話辺りまでの見所ですが、詳細は省きます。
次に裏工作がバレてシューランに別れを告げられてからは、シューランを手に入れるために文字通り手段を選ばずに脅して、自ら自分の元に帰ってくるように仕向けます。
これが10話辺りまでの見所。
一方では苦しめ、一方では深く求めるという矛盾した気持ちを抱えるシャオ。
関わりのある人間を誰も見捨てない真っ直ぐなシューランだからこそ、シューランを苦しめている張本人なのに、シャオにとってシューランは救いのような存在なのです。
そんな存在を、何としてでも自分だけのものにしたいというシャオの歪んだ執着心。
結局、どんなに抵抗しても無駄だと悟ったシューランは、シャオのもとに行き囲われるようになりますが、体は許しても決して心は許しませんでした。
シャオを憎みながら体を差し出す日々の中で、シューランは次第に身も心も疲弊していきます。
最初こそ我を通していたシャオでしたが、決して心を許そうとしないシューランに繰り返し許しを請い、甲斐甲斐しく世話をするようになります。
この辺りまでは、想定の範囲なんですよ。
BLでもNLでも大好きな展開です。
攻め(NLなら男性)がおそろしい執着を見せて相手を絶対に離さない。
自分のせいで相手が弱っていくのを見て心を痛めるけど、絶対に離さない。
うんうん、あるよね。
執着しすぎて相手の気持ちより支配欲が勝っちゃうやつ。
監視、盗撮、脅し、軟禁、監禁は当たり前。
もうどっちが先に音を上げるかっていう持久戦です。
この辺りの展開、私は全然胸を痛めることはなくて笑、安らかな気持ちで見ていました。
面白くなったのは、この持久戦の後です!
なのでもしこのドラマを見ていて主CPにハマれないな~とか、まあまあ面白いけど続きが気になるほどじゃないかな~とか思っていても、13話です!
そこからまたギアを上げて面白くなります!!!(13話まで見てたらもう十分ハマってるか)
「吾岸」は最終回が最高潮
シャオから離れるため、樊(Fan)一家の犯罪を告発したことでシャオも捕まり、シューランは晴れて自由の身となり中国に帰って心穏やかな日々を送っていました。
以前シャオと一緒に救った男の子の赤ちゃんがいたんですが、あるときその母親から連絡が入ったのでお見舞いに行くと、癌で余命いくばくもないことがわかり、シューランは養子縁組をして男の子を引き取り一緒に暮らすようになります。
ここからです!
マジで私のツボを押さえまくりで、胸がぎゅんぎゅんしました!
ある日たまたま入った薬局で、ばったりシャオに出くわすんです。(ちょんまげ姿がかわいい)
思わずシャオは腕を掴みますが、シューランは振り返らずに軽く言葉を交わすだけでその場を離れます。
また別の日、今度は大学の友人と入ったタイ料理屋でお客さんとウェイターとして再会します。
店のトイレで久々に話す二人。
シューランは、またシャオが何か企んでいるのではないかと疑っていました。
しかし以前のシャオの姿はどこにもありません。
控え目で落ち着きのある青年そのものです。
このとき胸がぎゅっと掴まれたやり取りがこちら。
シャオは身一つで営業の仕事を見つけて頑張って働いた結果、社内で表彰されたんです。
それをシューランに伝えたくなって、シューランの番号を10分間眺めていたけど、生活を邪魔しない約束だからかけなかったと、シューランの服の袖を躊躇いがちに掴みながら伝えます。
シューランはその話を目を合わせずに聞き、腕を振り払い、「これからもその約束を守ってくれ」とだけ伝えてその場を去るのでした。
あー最高。
二人はパトロン契約を解消するときに何か約束したんですかね。
更生した攻めのしおらしい姿と、そんな攻めにどこまでも塩対応な受け。
これをたっぷり見せてくれるこのドラマ、、、最高!!
その日の夜。
胃が痛むシューランが薬を買いに外に出ると、そこにはシャオの姿がありました。
「また監視してたのか?」と聞きますが、シャオはすぐに否定し、「見守っていただけだ」と伝えます。(うーん、、ん?監視と見守り、言い方変えてるだけでやってること同じだな?)
そう、こうやって立て続けにシューランがシャオに再会したのは、別にシャオが何か仕組んだわけじゃないんです。
ただシャオが、シューランの生活圏内にいるだけなんです。
中国に来たシャオは当然のことながらシューランが住んでいる家も把握していて、シューランの生活を邪魔しない範囲で、ずっとストーカーし見守っていたんです。
シューランが見ていないところで、シューランの家の前のぬかるんだ道に、歩きやすいように赤レンガを敷いていたこともありました。(健気!)
さて、胃が痛むシューランに代わって急いで薬を買いに行き戻ってくるシャオ。
シューランは玄関先で薬を受け取ってすぐに扉を閉めようとしますが、シャオは「お粥を作る」と言って引き下がらず、結局家に入れてしまいます。
するとシャオはなんと、シューランの誕生日を祝おうとします。
もともと孤児のシューランは自分の誕生日を知らず、丁度この日はシャオと付き合っていたときに決めたシューランの誕生日だったのです。
無表情で玄関の扉を開けて「さっさと帰れ」と伝えるシューラン。
「じゃあ俺が願い事をする」と、蝋燭の火に手を合わせるシャオ。
無言で手近にあったものを投げつけるシューラン。
いちいち刺さる!!
その後も、なんだかんだシャオを気にしてしまい、拒み切れないシューランは、ある人に男性の紹介を頼みます。
この行動、シューランの気持ちが痛いほど伝わってきます。
散々苦しめられたシューランはシャオのことが憎いはずなのに、シャオの画策を知るまではシャオを心から愛していたのも事実なんです。
もう今更受け入れる気などないのに、一方であの頃とは違うシャオのことが気になって仕方ない。
シャオはもう強引に自分をものにしようとはしていなくて、一歩離れたところにいる。
それでいいはずなのに、変わってしまったシャオの姿に焦れる自分がいるのもまた事実。
言い訳を作ってはシャオを求めてしまう自分が怖くて、そんな自分の気持ちから逃げるように、新しい恋人を作ろうとするのです。
その後、シューランは紹介された男性と順調に関係を築いていきます。
しかしある日二人でいるところをシャオが見てしまい、バイクの運転中だったのでそのまま派手に転んでしまいます。
一人地面に座り込み、パニックになりそうなのを必死で抑えるシャオ。
「今のはウソだ。大丈夫。暴れるな。シューランに嫌われる。大丈夫・・・」
そんなことを自分に言い聞かせる姿が、、、めっちゃ良い!!!
と思ったらそんなシャオの様子をシューランも離れたところから見てる!!!
この後、物語は一気にクライマックスに向かいます。
シャオが隠していたことが色々明らかになり、大学時代の友人との会話に自分とシャオの関係を重ねたりしながらの、、
ラスト15分がヤバいです。
もうだいぶ色々話してしまったので、さすがにこれ以上は詳しく書きません。
私は興奮で胸がぎゅうぎゅうになった状態で、悲しくもないのに涙目になりながらクライマックスを見ました。
息をするのも忘れるような濃密なラストでした。
最終回に関しては、去年の二強に挙げた「逆愛」と「垂涎」を超えます。
もう、あのラストを見るための15話だったとさえ言える。
あの15話分の積み重ねがあるからこそ、ラスト15分が輝いています。
どうやら番外編というかアフターストーリーというか、制作段階では資金不足で作れなかった分が今作られているらしいので、それを楽しみに待ちたいと思います。
あの二人の関係性の変化があるからこそ、番外編で二人のイチャイチャを見たら昇天するかもしれない。
***
あー結局大陸BLだな。
ではでは。