「どこか面白そうなところはない?」と尋ねた私に、ホテルのお兄ちゃんが言いました。
「カトゥトゥーラに行ってごらん。人々のリアルな生活が見られるよ」
カトゥトゥーラは「ナミビアで一番治安の悪い所」と言われているところです。
かつて、ナミビアを支配していた南アフリカが持ち込んだアパルトヘイト政策により、非白人を街から追いやり、強制的に移住させた黒人居住区カトゥトゥーラ
これまでずっと親切にしてきてくれたホテルのお兄ちゃんたちが私を危険な目に遭わせたくて「カトゥトゥーラに行ってごらん」と言っているようには思えなかったので、行ってみることにしました。
(前回のお話が気になる方はコチラ→ よし、カトゥトゥーラへ行ってみよう)
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まずは、ホテル近くの「乗り合いタクシーの停留所」に行きます。
「停留所」などとはどこにも書かれていないので、初めて利用した時は、「一人で見つけられるか心配~」と言って(だったら、専用車を呼べよ!って話ですが・・・)、ホテルのお兄ちゃんに連れていってもらいました
「停留所」はガソリンスタンドの前にありました。
ナミビアのガソリンスタンドには、軽食を食べられる小さなお店やコンビニが併設されていることが多く、このガソリンスタンドも例外ではありません。
さて、その停留所へやって来たのことです
先頭に停まっていたタクシーは4人の乗客が集まったらしく、出発してしまいました
タクシーと言っても、外観は普通の車と変わらないことが多々あります。
「タクシー」とは書かれておらず、かわりに大なり小なり番号が書かれています。
番号がはっきり書かれていれば良いのですが、消えてしまったのか、最初から書かれていないのか、タクシーなのか”誰かの車”なのかわかりづらい車もあります。
2台目の車には運転手と思われる人がいません。
本当にこの車で良いのかガソリンスタンドのお兄ちゃんに「これ、タクシーだよね?」と聞く始末←知るかいっ!
すると、そのお兄ちゃんは、軽食店でフライドチキンを食べていた運転手を呼びに行ってくれました。
「おい、お客さんだぞ!」
「マジか・・・まだ食べてる最中だよ」
という会話がなされたかはわかりませんが 運ちゃんは、チキンを食べながら車に戻り、なんと!そのまま(チキンを食べながら)カトゥトゥーラへ連れていってくれました
乗客1人で出発してくれたのはありがたかったですが、KFCタイプの大きなフライドチキン2つをしっかり食べながら運転・・・
一応私にも「食べる?」って聞いてくれたりして・・・
まあ、事故さえ起こさなければよいですけど・・・
ハンドル脂ぎっています・・・
アフリカにいる~と実感させてくれます
タクシーの運ちゃんとの会話です
「ショップライトまでお願いします!」
「なぜ、わざわざカトゥトゥーラへ行くの?」
※ショップライトというのは、アフリカ系大型スーパーの名前だったのです。運ちゃんとしては、なぜわざわざカトゥトゥーラのスーパーへ行くの?という意味だったのですね。
「カトゥトゥーラは面白いところって聞いたから」
「一人で行くの?」
「ご覧のとおり」
「怖くないの?」
「怖がるべき場所?」
「いや、珍しいなと思って」
「活気があるって聞いたけど」
「そうだね。でも、気をつけなきゃいけないよ。1人で歩くようなところじゃない。心配だなぁ」
「大丈夫!ナミビアの人は皆親切だから!」←と言ったものの、本当はちょっと不安になりつつある・・・
ショップライトで降ろしてもらい、とりあえずその辺りを歩いてみると・・・
私が相当目立つのか、人々の視線が突き刺さります。
何しに来たの?と言いたげな表情・・・
ここは明るく
”Hello. How are you?”←魔法の言葉(関連記事はコチラ:横断歩道はどこ?)
と出るしかありません
最初はちょっと怖かったのですが、ジモピーさんたちと挨拶であっても会話をするうちに、その連鎖反応で、皆が友好的な感じになってきました。
「危ないから、早く帰りなさい」
「荷物には十分に注意するんだよ」
と注意してくれる人たちもいました。
その辺りのお店を何軒か回り、ナミビアドルがたくさん余っていたので、”肌を白くするクリーム(※)や石鹸”などのような”怪しいも”のをたくさん買ってみたりして・・・
見たいですか?”怪しいもの”を?
在庫がある限りですが、お見せしましょう
25年くらい前に、”アフリカで売られている美白クリーム”がよく効くことを発見したので、今回も効果を期待して買ってみましたが、まだ未使用です・・・
お土産として、あげてしまったものは使われているかもしれません。
誰も怖くて使わないって?
美白クリームの名前、すごいですよ
"3 Days Whitening"
3日で白くなるわけないでしょ!
こんなに簡単に白くなったら、今頃ナミビアは”白い人たち”の国になってしますという感じです・・・
美しくなりたいと思う女心は万国共通ということですね
ところで、カトゥトゥーラの物価は都市部よりはるかに安いようです!
さて、マーケットに出かけることにしました。
歩いて行こうと思っていたのですが、「歩く距離でない」「危ない」と散々言われ、タクシー(専用タクシー)で移動することにしました。
せっかくなので、ざっくりと地区を走ってもらって、雰囲気をつかんだのですが、なんとなく皆が言っていることがわかってきました。
カトゥトゥーラの中でも、エリアによっては欧米風の建物が立ち並ぶエリアもあるのですが、トタンでできた小屋のような家がぎっしりと建ち並ぶエリアが目立ちます。
This photo of Katutura Township is courtesy of TripAdvisor
民族ごとに家々が密集していたようなので、民族間によって貧富の差があるのかもしれません。
This photo of Katutura Township is courtesy of TripAdvisor
今はどのくらい残っているのかはわかりませんが、かつては各家には、家の番号の他にアルファベットが表記され、Dはダマラ族、Hはヘレロ族というように、民族を表していたそうです。
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時間切れとなってしまいました。
美白クリームなど完全に逸れたことまで書いていたら・・・写真まで撮っているし・・・この有様
そこそこの長文でもありますので、続きは明日にして本日はここでUPします。
お許しを~
本記事のカトゥトゥーラの家々の写真はお借りしました。
写真を撮影することが憚られたため、心に焼き付けてきました。
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ご理解とご協力をいただき、ありがとうございます
うれしいです