"The place where we will not live"
(そんなところに住むものか!)
・・・いきなりの英語でしたが、こんな意味を持つ地名がナミビアの首都ウィントフックの近郊にあるのです。
もちろん、居住区です
居住区なのに、こんな名前?
と思いますよね
「住みたくない!」
「住まないぞ!」
という強い意志を表しているこの町は、アパルトヘイト時代の黒人居住区カトゥトゥーラです。
ナミビアはもともとドイツの植民地(ドイツ領西南アフリカ)でしたが、
第一次世界大戦中に南アフリカ軍がドイツ軍を追い出して、「西南アフリカ」としてナミビアを占拠
以後、南アフリカに支配される
という歴史を持っています。
南アフリカが自国で行っていたアパルトヘイト政策をナミビアに持ち込んだのは言うまでもありません。
カトゥトゥーラ(そんなところに住むものか!)という地名はヘレロ語です。
※ヘレロ族は、ドイツ支配にも南アフリカの支配にも最も抵抗した民族で、ドイツによる大量虐殺も受けました。
2001年になって、ドイツ政府や銀行、企業を相手取り一世紀前の植民地支配の責任を問う訴訟をアメリカで起こしもしました(棄却されてしまいます)
※このブログを長く読んでくださっている皆さまの中には、ナターシャとマイクの話(→町で育ったヒンバ女性の告白 )を覚えてくださっている方もいるかもしれません。
あのときのマイクがヘレロ族でした!
で、カトゥトゥーラがどうしたのかって
っていう話ですよね。
前置きが長くなってしまって、ごめんなさい
首都があまりにも整っていて、そして年末ということもあり、どこもかしこも休業状態でちょっと退屈だったのです、わたくし
で、民族博物館のようなところへ行こうとしてみても・・・休業中
クラフトセンターも休業中
”市内ぶらぶら”なら、ナミビアに到着したばかりの頃にやったし・・・
↑クラフトセンター:アート・ギャラリーやカフェ、クラフ・トショップもあってお土産探しにもバッチリ!と期待していたのですが・・・
12月21日から1月2日までお休みって・・・どれだけ長いの?
「どこか面白いところはないか」
とホテルのお兄ちゃんに相談したところ、
「カトゥトゥーラへ行ってごらん。
人々のリアルな生活が見られるよ!」
カトゥトゥーラ
「ナミビアで一番治安の悪いところ」ということになっています
1960年前後で約7000人の非白色人が引っ越しさせられた場所ということにもなっています
しかし、私は、ずっと親切にしてくれていたホテルのお兄ちゃんたちが、私を危険な目に遭わせたくて、カトゥトゥーラへ行くことを勧めてるようには思えません。
よし、行ってみよう!マジ?
早速地図をもらってカトゥトゥーラの位置を確認し、降りるべく「タクシー停留所」を決めました
といっても、「停留所は”この辺”にある」そうで・・・
いかにも、アフリカでしょ
「タクシー停留所」と書いてある停留所なんてないし、ナミビア人は基本的に地図が苦手なようです。
「”この辺”では行けないから、タクシーの運ちゃんに何て言ったら良いのか、おしえて!」
「ショップ・ライトって言えばいいよ」
「サンキュ!」
「乗り合いタクシー」に慣れてしまって、専用タクシーに乗ろうとしていないところが恐ろしい・・・
でしょ?
だって、停留所から停留所までなら、15分(8~9キロ)くらいの距離をたったの12ナミビアドル(約100円)で移動できるんですよ
好きな所で降りる場合でも24ナミビアドル(約200円)ですが、
専用タクシーに乗ったら、100ドル(約800円)くらいする距離です
えっ!?
100円とか700円ケチるために、決められた停留所で乗り降りするの
そのとおり
だって、目的の場所などないんですもの。
降り立ったところが、冒険の始まりなんです!!
それなら、地元の人が降りる停留所が良いのです
それでは、
カトゥトゥーラへLet's Go!!です
こんなマーケットを想像しウキウキしています
This photo of Katutura Township is courtesy of TripAdvisor
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長くなりそうなので、カトゥトゥーラに到着してからのお話は次回にします!
明日も是非お付き合いくださいませ
そして、よろしかったら、お待ちいただく間に干し肉でもどうぞ
なんて。
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今日もお付き合いいただきありがとうございました