日本バレエ協会「パキータ」
(3/10/2024 ソワレ 東京文化会館)
原振付:ジョセフ・マジリエ
改訂振付:マリウス・プティパ
復元振付・演出:アンナ=マリー・ホームズ
演出補:リアンマリー・ホームズ・ムンロー
指揮:井田 勝大
演奏:ジャパン・バレエ・オーケストラ
<パキータ> 米沢 唯
<リュシアン>中家 正博
<イニゴ> 高橋 真之
初めて生で観る「パキータ」全幕。
アンナマリー・ホームズさん復元振付・演出の初演だそう。
初めて観る米沢唯さんの「パキータ」全幕主役。ガラ公演でのエトワール・ヴァリエーションや、無観客ライブ配信された新国バレエの抜粋版は観ていたけれど、生で観る唯さんのパキータ全幕主役、素敵過ぎだった。
唯さんのパキータは、チャーミングで可憐で、エレガントで、ちょっぴりセクシーで、お茶目で楽しくて、明るくて行動力があって、最高に美しくて、極上の素晴らしさ。
唯さんの踊りで舞台全体が華やいで舞台のエネルギーが計り知れない大きさになる。
唯さんがいることで舞台が本物になるような、・・・そんな気がしてしまう。
演技も楽しくて、客席の人達、みんな声を出して笑ってた。
音楽にピタッと合って1ミリもずれないシングル・フェッテも素晴らしい。
唯さんは本当にすごい。
当たり前だけれど、全く別次元の素晴らしさ。
一生懸命に踊る周りのダンサー達も素敵だったけれど、愛を届ける唯さんの心に響く踊りは全く別次元。
作品としても、華やかでアクティブな踊りが多くて明るい雰囲気。
楽しめる作品だった。
唯さんは前夜に大阪でドンキPDDの本番の舞台があって、2夜連続、大阪と東京で別の演目の舞台。
しかもパキータは初役の全幕主役。
体調管理やコンディションの調整もとても大変だったのではないかと思うけれど、それを完璧にやってしまうのが唯さん。
唯さんは凄すぎる。
あらためて唯さんにブラボー。
リュシアンの中家正博さんは頼もしい騎士。品格のある踊り。
イニゴの高橋真之さんも高いジャンプとキレのある踊りが美しい。
バレエ協会のダンサーの方々もそれぞれに素敵だった。
井田勝大さん指揮のジャパン・バレエ・オーケストラも心地よい響き。
華やかで安定感のある音楽。
弦は10-8-6-6-4。もう少し弦の厚みがあるとさらに良かったかも。
隣りの小ホールではナベサダさんのコンサート。
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