国際バレエアカデミア・バレエ団「シェヘラザード/ショピニアーナ」
(2/4/2024 新国立劇場 中劇場)
ゲストダンサー
木村優里、渡邉峻郁、山田悠貴、ほか
木村優里さんのシェヘラザードを観に、新国中劇場へ。
前半のショピニアーナは、ショパンの音楽にバレエリュスのフォーキンが振り付けたものが元になっている。
フワリとしたエレガントな踊りが美しい舞台。
蛭川騰子さんの踊りがとても素敵。うっとり。
山田悠貴さんのダイナミックで品格のある踊りも美しい。
後半のシェヘラザードは、優里さんのゾベイーダが極上だった。
妖艶で美しい踊りに、その表現の深さと密度の濃さが重なって、グイグイと舞台に惹き込まれる。
優里さん、怪我を乗り越えて、一段とスケールの大きなダンサーになった。
もともと踊りに対する姿勢は素晴らしかったけれど、一段と覚悟が深くなったような・・・
優里さんの踊りはどんな踊りも説得力があるなぁ。
渡邉峻郁さんも、エキゾチックな役がよく似合う。
ダイナミックで野生的な踊り、スケールの大きな素晴らしい踊りに会場も沸いた。
優里さんと峻郁さんのペア、最高!
極上だった。
この作品に対してこれ以上のペアがいるだろうか。
シェヘラザードのバレエを生で観るのは初めてだったけれど、とても面白かった。
舞台や衣装もカラフルで華やかだし、このカンパニーの公演は滅多に観ないけれど、前回、何年か前に観た時よりも確実にレベルアップしてる。
素晴らしい舞台だった。
シェヘラザードはオケのコンサートでは何度聴いても今ひとつピンと来ないところがあっだけれど、バレエの舞台を観ながら聴くとなんとマッチした素晴らしい音楽だろう〜♪
東京オーケストラMIRAIの演奏は、弦楽器が8-6-4-4-3というコンパクトな編成ながら、ショパンの優雅な音楽も、リムスキー・コルサコフのエキゾチックな音楽も、生演奏ならではの感動が届けられた。
特にシェヘラザードは迫力のある熱演。
素晴らしかった。
バイオリンソロも名演で感動的に美しかった。
優里さんは、このあと、ホフマンのジュリエッタ、バヤデールのガムザッティと続く。
ジュリエッタは妖艶な美しさが求められる役、ガムザッティは気品を持った美しい王妃であり、エキゾチックな役。
今回のゾベイーダは、ジュリエッタとガムザッティを合わせた様な役だったかも・・・
これからも優里さんの踊りから目が離せない。