半年ぶりに行ってきました、東京。
今回はこれといって目当てはなかったんだけど、行けばほぼ無限に美術館等をハシゴできるのが東京の醍醐味だから。
ただ、雨のせいもあってその他オプション(神社巡り、隅田川散策、飲み歩きといった他愛ないこと)がほぼできなかったのが心残り。
まぁ、次に譲りましょう。
余談ですが、私は2泊3日の行程の場合、初日は朝7時前後ののぞみに乗り、9時半には東京にいます
今回の東京編の美術館ラインナップは、以下のとおり。
日程:4月25日(火)~27(木)
- 山種美術館(恵比寿)
- 太田記念美術館(原宿)
- SOMPO美術館(新宿)
- 国立西洋美術館(上野)
- すみだ北斎美術館(両国)
- 東京国立近代美術館(竹橋)
- 東京都美術館(上野)
特別展「世界遺産登録10周年記念 富士と桜 -北斎の富士から土牛の桜までー」@山種美術館
この美術館は初めてです。
日本初の日本画専門美術館とあって、内容も充実してました。
今回の特別展は、日本画に詳しくない私でも名前を聞いたことがある画家(横山大観、速水御舟、奥村土牛など)が揃い踏みだし、作品の大方は自前のコレクションだし、この美術館の実力が伺い知れる貴重な機会となりました。
さすがです![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/176.gif)
![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/176.gif)
最近になって日本画にも興味が出てきたので、今後も注目していきます![ラブラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif)
![ラブラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif)
江戸にゃんこ 浮世絵ネコづくし@太田記念美術館
あの手この手の企画でいつも来場者を楽しませてくれる、浮世絵専門美術館です。
上京する際に何かやっていれば、必ず立ち寄ります。
こぢんまりした建物でアットホームな雰囲気だし、今回の企画展もほっこりと目尻が下がりがちなんだけど、その実1万2千点を超えるコレクションを誇り、今もその数を増やし続けているという、なかなか男前な美術館なんですよ。
今回の企画の切り口は、猫 ![ビックリマーク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif)
![オッドアイ猫](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/463.png)
![ビックリマーク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif)
![オッドアイ猫](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/463.png)
江戸っ子は、やっぱり猫が好き。
しかもユーモア好き。
マンガみたいな作品の数々を楽しめます。
現代のマンガに比べて、ちょっとグロいお猫様がかえってご愛敬です。
画家たちを魅了したフランス〈辺境の地〉 ブルターニュの光と風@SOMPO美術館
初日の3本め。
本当は国立新美術館の「ルーヴル美術館展」に行こうと乃木坂駅まで行ったけど、閉館日だったという凡ミスを犯してしもた
リサーチ不足だし、いまどき美術館の休館日がすべて月曜日だってことはないものねー。反省。
関西に巡回してくるのを待つことにします。
で、ブルターニュ。
現時点で、フランスの北西部のブルターニュを主題とした展覧会が2つ開かれてるんですよね。
それで、2日めにその2つをハシゴしようと思ったのですが、急遽予定を変更して片方へ行くことに。
しかし、似たような企画展を同時期に開くことに何か意味や意図があるのでしょうか。
私にはよくわかりません。
でも、どちらも作品は素朴で野趣に富み、かつ情熱的だけどそれゆえに不思議な物悲しさがあり、両展覧会とも非常に良かったです。
まずは、展覧会のメインビジュアルとなっているこの絵から。
一見してドラマティックな場面に、いきなり心臓をわしづかみされます。
アルフレッド・ギユ 《さらば!》 1892年
漁業をなりわいとする人が多かったそうですが、海難事故も日常茶飯事レベルで多かったんだそうです。
この絵では、船が転覆し、溺死した息子を連れ帰ると自らも沈みかねないため、父親が息子に最後のキスをして別れを告げる場面が描かれています。
ブルターニュ地方の厳しい気象条件。
荒波の中でも漁に出ざるを得ない生活の厳しさ。
生き残るための悲しい究極の選択。
そして明日も始まる厳しい生活。
人が死に、それを親が置き去りにせざるを得ない悲しい場面なのに、相反して生命力にもあふれている。
といったことが、この1枚に凝縮されてる気がする。
この展覧会でブルターニュという土地を理解できたとは言い難く、これからも勉強は続くけど、作品から地理やそこの風俗などが知れるというのも美術館巡りのおもしろさのひとつですね。
ゴッホはひまわりをいくつか描いているけど、わずか2ヶ月に終わった、短いゴーギャンとの同居生活中に描かれたという点で貴重です。
安田生命(現:損保ジャパン日本興亜)が、1988年に53億円で落札した国宝級の逸品です。