ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展@国立国際美術館 | the art,music and subculture.

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趣味に関する日記というか記録というか、そんなとこです。

大雑把で無計画でジコチューな上司に仕事で振り回されっぱなしだったのですが、やっと解放されまして。

 

ありていに申しますと、このたび晴れて無職になりまして。

 

いや、別にその上司のせいではなく計画的にそうなったんですけどね。

 

だからいつでも平日に美術館に行けるビックリマーク爆  笑

でもこの生活を続ける限り預金残高は減り続けるビックリマーク笑い泣き

 

世の中そんなに甘くはできてない。

 

気を取り直したら、早めに求職活動します…。

 

 

 

そんな今日この頃のなか、行ってまいりました。

 

 

ピカソって、いろんな展覧会でよく観ているんだろうけど、大塚国際美術館で観たゲルニカ以外、正直あまり印象がない。

また、そんなに興味もなかった。

「多才な天才でエロオヤジ」ってイメージだけで。(故人に対して失礼っすね)

 

「英雄色を好む」というようにエロは人間にとって全てのパワーの根源(=バイタリティ)なので、才能ある人がエロいのは当然っちゃ当然。

 

だって、わからないんだもん。キュビスムとか前衛美術とか。

 

でもとにかく、ピカソ単独の展覧会って初めてなので、喜び勇んで向かいました。

 

で、感想↓(コレを観た瞬間の心の叫び)

 

ピカソって、絵うまいやん。

 

《花の冠をつけたドラ・マール》1937年2月13日

 

抽象画を描くからって、だからヘタだと思ってるわけではないけど、基礎的な画力や、それが放つ魅力みたいなもんは一般人にはなかなか伺い知れないもの。

そういう意味での「うまいやん」です。

 

抽象画を観たら「自分でも描けそう」とか思ってみたりするでしょ。

決してそんな生易しいことではないと、わかっていたけどちゃんと理解できて良かった。

(しかしアンリ・ルソーだけは疑っているえー

 

 

モデルはピカソの数あるパートナーの1人、写真家・画家のドラ・マール。

 

女優のような美しさ。

 

描かれたのは1937年だけど、ピカソから贈られたドラはずっと自分で持っていて、1997年にドラが死去してはじめて世に知られた作品なんだって。

えーハナシやな~照れラブラブ

これだけでも観に行った値打ちがあろうというものです。

 

 

しかし、しかしですよ。

この彼女が…

 

《緑色のマニキュアをつけたドラ・マール》1936年

 

とか、

 

《黄色のセーター》1939年

 

になるのは、「それが芸術」と言ったって、やっぱ私には理解しにくい。

ピカソが偉大な作家であるということは、十分わかったけど。

 

 

で、本展は意外にも「パウル・クレー」が充実しているのが、私の推しポイント。

 

パウル・クレー《小さな城 黄・赤・茶色》1922年

 

一度、何の予備知識もなく個展を観たことがあったんだけど、抽象画のようでそうでもないし、なんとも不思議な画家。

それから何となく気になっていて、ちょっと好きな画家です。

 

ほんわかしていて、どこか、うら寂しい。

けれどやっぱりほんわかしている。

 

なぜだかわからないけど、クレーの絵を観てると口元が緩むのよね。

観ながらニコニコしてしまうんです。

 

日本ではまだそんなに知名度は高くないと思うんだけど(私見です)、ぜひぜひご注目いただきたいです。

 

 

さて、次は国立国際美術館のお向かいの、大阪中之島美術館だビックリマーク

いつも雨なので、次は晴れますように。