梅雨のさなかの晴れ間、滝めぐりに出かけました。
大屋町筏の「日本の名瀑100選」に登録されている「天滝」まで、おおよそ2時間。
更に滝まで1,200m、歩いて往復約2時間かかるようです。
運動も兼ねているので問題はなはい。
渓流沿いのハイキングコースを登るのですが、
山肌を削って道を作っている所もあるようで、細くてすれ違うのが怖い個所もあります。
「糸滝」「久遠の滝」「夫婦滝」「鼓ヶ滝」と名前の付いている滝もありました。
野生の紫陽花も見つけました。まだ咲き始めで満開になればきれいでしょうね。
途中、つり橋ならぬ橋げたのみの橋が数ヶ所あります。
どちらが怖いかと言えば、やはりつり橋でしょうね。
手すりがないと危ないほどの「高い」箇所に付けるのでしょうから、
それが必要ないこちらの方がマシかしら。
とはいえ、低い所は何ともないけど、5メートルほどある所はムズムズしました^^;
やっと目指す『天滝』が姿を現しました。
水量も十分で、流れ落ちる水が岩肌で砕け散り霧となって浮いています。
高さを感じますね~。約100メートルってとこかしら。
ここから滝見台までのラストスパートは、狭いのに崖側に転落防止柵もないコース。
所々に「滑落注意!」の看板あり^^;
落ち葉が積もっているし、雨の後は濡れているので細心の注意を払って行きましょう!
Uカーブの所なんて、柵もなく道幅50cmほどで、
行は良いけど帰りが本当に怖くて、踏みしめながら下りて行きました。
滝見台にお堂があり、「登山感想誌」たるものが置いてあったので、ちょっと一言^^
11時15分登山開始、13時30分下山。
まだまだ時間があるので、もう一つ寄ることにしました。
どこに行こうかと、神戸新聞社出版の「ひょうごの滝」を見ながら車の中でしばし選択。
もう歩くのはしんどいし、大がかりな所は避けて帰り道にある所となれば、
本には載っていないが、いつも気になっていた同じ大屋町若杉にある「不動滝」。
駐車場はなく広めの道の隅に止めることになるが、入り口から120mだし、ちょうどいいか。
薄暗く肌寒いぐらいにひんやりとしていて、別世界に来たよう。
人っ子一人おらず、沢を流れる音以外は、し~んと静まり返った中で(難聴だからかも^^;)
軽く鳥肌が立つような不穏な感覚が足音を忍ばせながら来たといいますか。。
微妙に引返したい気持ちが沸き立ってくる中で、
薄暗い原生林内を歩いて3分ほどかな、轟くような音はあるのに姿が見えない。
岩に囲まれた丸い空間の10m以上はある岩の割れ目から、相当な水量の水が流れ落ちています。
見たとたんに何とも言えない恐怖心が襲ってきました。
しかし、面倒な性格である高いプライドが恐怖心を隠し(誰から?^^;)
写真を撮りながら、マイナスイオンを浴びてさらなるリフレッシュをしようとしましたが、
どうにもこうにも気持ち悪く落ち着かず、2分も居られずそそくさとその場を離れました。
写真は、高性能のデジカメが勝手に明るく修正していますが、ここも薄暗かったのですよね。
なんともいえない恐怖感覚はそれかな?
でも、宍粟市波賀町原の「原不動滝」の滝見台も薄暗く私しか居なかったけど、
何~ともなくて45分はおれたのですが。
森を出て看板をよく読んだら、
「下より仰ぎ見る時、景観というよりも人を寄せ付けない神秘さを感じる。
不動滝の名前もここから来ている」
と書いていました。
なるほど、きれいな表現で書いているが、
人を落ち着かせない、得体のしれない何らかの感覚が、
私だけでなく、来る人みんなに起こっているのね。
帰宅後、母親にそのことを話すと、
「塩っ!!すぐに塩を車の周りに撒いて、玄関と、あなたに掛けなさい!!」
う~ん大袈裟な…^^;
ま、間違いなく不穏なものはあったので、言われるままにしました。
昔から、こういった水回りは神様がおわすとかで、必ず祠が祭られていますからね。
姿なき者が集まる空間にもなるとかナイとか。
今後は、少なくても人が見に来る場所の滝めぐりをするとしますか^^;