1か月ぐらい前のこと

土曜日のバレエのスタジオでバレリーナ仲間からプレゼントを貰った


これ、よかったら明日の朝ごはんに食べてって


彼女に差し出された袋の中にはほんのり温かい焼き立てパン

紙包みを開けたら

香ばしい香りがさっと立ち上がるピッカピカのサワードーのパン

あまりの美しさに感動しちゃった!



実はわたし

日常生活でパンはほとんど食べないの...


何故って?


それはイギリスで美味しいパンを見つけられないからよ!😂


わたしの日本の実家の側にはめちゃくちゃ美味しいパン屋さんが何軒も何軒もある

日本のパン屋さんのレベルはめちゃくちゃ高いじゃない?

それに慣れてたから.,,,,


ロンドンで暮らし始めビックリしたことの一つがパンが不味い事よ!😭😭



なので普段はパンを買わないの


朝食は抜くことも多いし

果物だけとかお腹が空いてたらオートミールとかお粥を食べたり

そんな感じだった....


バレリーナちゃんに言われた通り

貰った翌日、日曜日の朝食にさっとトーストして美味しいバターと一緒にテーブルに出した途端に大きなパンが瞬間蒸発した


噛むごとに旨みが広がる奥深い味

生まれてからこんなに美味しいパンに出会った事ないかも??

一家全員で無言で食べた


夫大変喜んで(彼女にお金払うからもっと焼いてもらえ!)とか言うけれど....

普段お忙しい人バレリーナちゃんを御用達パン屋さんがわりに使う訳にはいかないじゃない!😂


彼女に御礼したら


(喜んでもらえて嬉しい!粉よ水とお塩

これだけのシンプルでとても簡単なものなのよね!)❤️


というお返事

ここでますますビックリしちゃったの


粉と水 (少々のお塩)でこんなものが作れちゃうという事実に!


わたしも単純人間なので

とても簡単と言われると(はい、そうですか!)って直ぐに信じてしまう


彼女にレクチャーを受け一週間ぐらいかけてパンを作る元種((ルヴァン種、サワードウー種でググってみてください)を作りパンを焼き始めた


最初苦戦したのは元種の勢いが弱いから

元種が元気に育ってそのエネルギーが安定してきたら割とスムーズに焼ける様になった

パンとは生き物だったのだ!


何回かやるとコツがわかってくる


気温や使う粉の性質、焼く温度や時間で少しずつ味やテクスチャーが変わるので、微調整を繰り返し、だんだんと我が家の好みにあったものが作れる様になってきた


現状では夕ご飯の準備と同時に粉を混ぜ一晩冷蔵庫で寝かせて娘が起きる前に焼き始め朝ごはんのタイミングで焼き立てがテーブルに出るぐらいの時間配分で作れる様になった

ということでほぼ毎日パンを焼いている


因みに焼き立てより置いた方が美味しいらしいですが、我が家では焼いた側からなくなっていく!


うちの次女は味覚にとてもうるさい

彼女の好みに合うものしか食べないので美味しくないものに出会ったら絶対に食べない

元々、食も細いタイプ...


その娘

最初の頃はママの焼くパンを横目で見ては手を出さずにいたのだけれど....

ある日、焼き立てをスライスしてバターと蜂蜜で食べて以来


(ママ!

ママのパン

超美味しい)


と言ってくれる様になった


毎朝、焼き立ての真ん中の一番美味しい部分を二切れ食べ、もう一切れを切ってオヤツ用に紙で包んで登校する


先週行ってたイタリアのヴェローナでは

美味しいものを山ほど食べたけれど....


夫は(パンだけはさっちゃんの作るパンが美味しい)と言ってくれたし、自分でも正直言ってそう思ったわ


ここで断言するけれど!!


わたしはめちゃくちゃズボラで面倒くさいことが

大嫌いなオンナ!


Kitchen goddess

台所の女神

とは程遠いオンナです!!!



そのわたしが断言する


粉とお水と塩だけで割と簡単にパンが焼ける

これは本当


今朝の出来立て(もう少し見た目を整えるといいのでしょうが味は美味しい)


ということで...,

よっぽど美味しいパン屋さんのパンだったら別として多分、普段お家で食べるパンを買うことはこの先ずっとないと思う


ちなみに元種の面倒を見るのも楽しい

生きてる菌の様子を観察して育てていく

手で粉と水をこねる

この時間が瞑想の様でとても楽しい


わたしってつくづく地味な性格だと思うわ 

でも本当に本当

仕事して犬の世話や庭の花の手入れをしてる

そんな日常が実は一番好きな時


旅に出るより日常の繰り返しに幸福を感じる