藻魚図 | sabのゆったり茶館

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先日の梅雨の合間に、ようやく鍾馗さんを片付けて、掛け軸を交換。


五月の鯉のぼりにも流用できる、藻魚図を掛けました。




鍾馗さんは本来疫病よけ、祇園会と同じ意味なので、祇園祭の今頃掛けていて何の問題も無いのです。


梅雨入り頃は、ちょうど旧暦端午の節句の後ぐらい。
鍾馗さんの魔除け、疫病退散は、この蒸し暑く食中毒が起こる時期にこそ意味があるのですが、新暦になって時期が早まったため、本来の意味がぼやけてしまったのです。





藻魚は、日本語では近海産のメバル等を指すようですが、中国では淡水魚と水草を主題とする画題の魚を言います。





中国では、鯉を鯉魚と言い、liyuと発音します。

それが、「利余」(利益が余りある)と似た発音なので、縁起が良いとして好まれました。


単なるダジャレなのですが、分かりやすい、庶民的なレトリック。


中国の花鳥画では、良くある吉祥の画題です。





ともあれ、この涼しげな水中の様子は、暑い夏にぴったり。


お盆ぐらいまで掛けておこうかな。






(^_^)☆