海上コンテナ輸送時の結露対策に使用する業務用除湿剤(乾燥剤)の選び方と設置場所について  | 湿気・カビ・結露と闘う乾燥剤製造・販売(株)テクノスナカタのブログ

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業務用乾燥剤、除湿剤、家庭用湿気とりの製造販売を主業務とする会社です。湿気、カビ、結露にまつわる情報および対策例を紹介します。またシリカゲル、シリカゲルB型、塩化カルシウム、ゼオライトの特長、使途に加えて安全性にも言及します。

コンテナで海上輸送する場合、日中の激しい温度差により結露発生のリスクが高くなります。

 

コンテナは一見、頑丈な造りにも見えますが、その構造は約2mmの鉄製の板です。

鉄は、銅やアルミニウムなどと比べると熱伝導率は低く、比較的熱を伝えにくい素材ですが、それでも時間を置くと外気温まで下がり、また上昇するまでに時間を要します。

その間に、表面が結露の生じる温度(露点温度)まで下がると壁面に結露水が生じます。

 

その対策の一つとして、結露の源でもある庫内の水蒸気を取り除くため業務用除湿剤(乾燥剤)を設置します。

 

しかし、コンテナには元々除湿剤を設置するためのスペースが用意されているわけではありません。

輸送貨物には、結露が生じようと全く影響の無いものもあるからです。

また、費用こそかかりますが、電源により庫内の温度調整が可能なリーファーコンテナの用意もあります。

 

そこでコンテナに業務用除湿剤を設置するとなれば、コンテナに元々備えられているラッシング用のリングを利用します。

 

このリング本来の目的は、輸送中の荷物を固定するロープを巻きつけるためにありますが、それを必要としない、もしくは利用できるリングがあれば有効活用して除湿剤を固定する方法が一般的となります

 

これらは除湿剤を空中に吊り下げることができるため、湿気(水蒸気)を効率的に吸収できる利点があります。

 

更に、除湿剤がコンテナの波状構造にフィットする設計であれば、積載している荷物と接触しないため落下の危険性も減ります。

 

最後に除湿剤の性能となりますが、コンテナ用途の業務用除湿剤であれば、使用期間中の庫内湿度を可能な限り下げることが理想です。

そこで、除湿速度が早く、また吸湿容量の大きい塩化カルシウム系除湿剤がよく使われます。

 

これらは高湿度時になるほど吸湿、低湿度時は殆ど吸湿しない特長を持つため、長期間効果の持続も期待できます。

 

 

コンテナ壁面にフィット! ラッシング用リングに吊り下げる。

 

Technos

産業用除湿剤 ファインドライB-1200 塩化カルシウム ゲル化タイプ

 

<標準使用量>

20フィートコンテナ 8本~12本

40フィートコンテナ 16本~24本

※仕向け地、対象により異なります。使用量は気軽にお問い合わせください

 

コンテナヤード滞留中にも結露の恐れあり。

 

木枠梱包で覆われた精密機械。 錆に要注意!

 

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