■肉体労働者の危機■~社会的地位と身分~ | ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬

∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬

”なんの浮世は三文五里よ。ぶんとへのなるほどやってみよ。”
乙女姉やの失意の手紙への返信に記した、龍馬のポジティブ思考が表れている言葉
”くよくよせずに前向きに行こう”と勇気づけられる。
同様にドラッカーの言葉も、時代を超えて様々な示唆に溢れています。

おはようございます。

青空の広がるの川崎の朝、
寒いですね。

国会答弁で、安倍さんが原稿に書かれた”云々”を、
”うんぬん”ではなく”でんでん”と読んでしまった。

そもそも活舌がひどく、
読み違いに気付きにくい人なのだが、
国会答弁ではそうはいかない、
公文書として記録が残る。

急いで相手を言いくるめようとすると、
余計にそうなる。

謙虚にならないといけないね。



----------------------


∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬


ドラッカーは、
労働人口の中心は肉体労働者から
知識労働者へと移った、
とした。

そして、今日この変化が、肉体労働者と
彼らの労働組合とに危機をもたらしている、
と続ける。

過去200年にわたって、工場労働者は、
経済的保障、地位、権力を得るために戦ってきた。

この肉体労働者が、再び危機に立たされている。
経済的保障はさらに確立されていくが、
彼らの社会的地位と身分が
急速に失われつつあることにある。
 


「知識労働と知識労働者への移行に伴う

 肉体労働者の地位の変化は、

 19世紀初めのプロレタリアと

 ブルジョアの分裂よりも深刻な新しい階級分裂を生み、

 肉体労働者の組織である労働組合を危機に陥れる。

 肉体労働者は、組合の力を自らの力と同一視していた。

 組合の指導者が権威を持つことを誇りにしていた。」


~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 9 新しい現実」