絵の具があれば、あらゆる色が表現できると思ってしまいます。ところが、実はこれは誤りです。絵の具で表現できる範囲(限界)というものがあって、その範囲を越えた色は、どんなことをしても作ることはできません。
最初ことを知ったときに、驚くとともに納得しました。鮮やかな花の赤色や風景で出現する鮮やかな青緑色は、どんなに頑張っても色が出ないという経験をしてきたからです。
色の表示法として、XYZ表色系が知られています。
(参考:日本色研サイトにわかりやすい説明があります
http://www.sikiken.co.jp/colors/colors10.html )
この表色系によれば、あらゆる色は平面の座標上の点として表せます。色の3原色というものがありますが、この3原色を表す3つの点が存在することになります。この3原色の混色で作る色は、すべて、3つの点で結ばれる3角形の内側の領域の点になります。逆に、この3角形の外側にある色は、この絵具では表せません。
表せない色は、鮮やかな色彩に限られます。鮮やかな赤い花の色や、鮮やかな緑色、深い青緑などは、表せないのですね。
濁った色は、たいていの絵の具で表現できます。
ついでですが、パソコンなどのディスプレーの色も、限定されていて、RGBの3原色を示す3角形の内側の色しか表現していないということになります。
美しい風景の色彩に感動して写真を撮影したとき、カメラで用いられている色フィルターの色彩で、まず限定され、それをパソコンの表示するとき、ディスプレーの色フィルターで、また限定されます。
印刷物でみる絵画より、原画を観る、写真の風景を観るより、現場に立つという重要性がわかります。