額装や額の製作をしているとき、かなり風変わりな道具が必要になることがあります。今回取り上げるのは、Spring Miter Clips という道具です。
この道具は、額縁を組み立てるときや、修理を行う際に使うものですが、普通の工作ではまず目にすることはありません。
どのようなものかというと、下の画像のような額縁の竿とよんでいる部分をつなぎ合わせる際に用います。
国内では市販されていなくて、この画像も海外の書籍から引用したものですが、大きなクリップに針がついていて、額縁のコーナーの合わせの部分を挟むことで、両方の竿を固定します。
額縁のような4辺の木枠をきれいに締結する際に、竿の固定に苦労します。ふつうは台座にコーナークランプのような治具をつかって、両方の竿を固定するのですが、この道具立てが大げさになります。
ちなみに下の画像のものは自作したコーナークランプで、現役で使用しているものです。45°カットした竿を突き合わせの形で固定しています。この形に固定して、締結ネジを使ったり接着したりして枠を作ります。
この方式の欠点は、竿どうしを圧力をかけてピシッと突き合わせる状態を作りにくい点。そのため突き合わせ部に隙間ができやすいのですね。
最初に述べた Spring Miter Clips は身軽に使えて便利なのですが、
国内では手に入らず海外製品は結構な価格になっています。そこで、手元にあるクリップに加工して自作してしまいました。
下の画像が、全体像です。
黒い部分は、市販されている樹脂製のクランプです。この先端を切断して、木製の腕をはめこみ固定します。そして追加した木の腕に木ねじを固定します。
先端部はこんな形状となっています。いい加減さが、ありありですが、材料費はタダで、とりあえず試作してみた段階なので、こんなものでいいやという感じです。
これを使って、竿の固定をしてみました。
クランプのバネの強さもほどほどで、竿どうしがピシッと突き合わせの力を加えた形態で固定できました。メデタシ、メデタシ。
実用上はこれで十分だなあ、という感想です。




