昨日、会社帰りにパソコン量販店に立ち寄って、SDメモリーカードを買う。1GBなのにたったの400円あまり。2つ購入。昔だったら万札がほぼ消えてなくなったのではないだろうか。
しかしメモリーを購入して満足している自分がおかしい。白紙のノートを買って喜んでいるみたいなものだ。でも、ものを買うということは、その先に豊かなライフスタイルを思い描いている。購入したものによって「夢」があるからこそなのだ。
ノートパソコンが欲しいと思ったり、明るいレンズのコンパクトデジカメが欲しくなったりしているけれど、これらもよく考えればそれ自体に目的があるわけではない。パソコンを使って「何かを始められる」からだし、いいデジカメで「何かを撮影する」からなのだ。これらを使って、その先にある何かを満たしたい。
その「何か」を喚起できない商品は売れない。「何か」を演出できないお店は売れないということでもある。
それにしても、3D携帯といい電子辞書といいメモリ、PC、デジカメと、身の回りのものがすべてディジタル化され、こんな大きな潮流はかつてなかったのではと思う。