アンダーソン=ポンティ・バンドの、「ベター・レイト・ザン・ネヴァー」を聴きました。
Better Late Than Never (AndersonPonty Band)
おそらく、「なんで?」とおもった人も多いのではないかと・・・
「なんで、ジョン・アンダーソンと、ジャン=リュック・ポンティの組み合わせなの?」と。
ジョン・アンダーソンといえば、思い出すのは、ヴァンゲリスの「天国と地獄」ですね。
むしょくんが小学生のころに聴いて、とても印象に残っていた作品です。
むろん、当時ジョン・アンダーソンを知っていたわけではなく、タイトル曲のイントロ、盛り上がるコーラスにインパクトがあったのです。
このヴァンゲリスとの競演のように、「ジョン・アンダーソンは昔から他流試合が好きだよね」といった分析もあるようですが、山崎智之さんという音楽ライターの方の記事によると、かつてマハヴィシュヌ・オーケストラとイエスが、一緒に公演したことなどがソモソモのきっかけのようです。
あと、むしょくんが個人的に気になったのが、この作品に興味をもった人は、はたしてジョン・アンダーソンのファンなのか?、はたまた、ジャン=リュック・ポンティのファンなのか?、さらにさらに、その両方なのか?、という点です。
まあ、そんなことはどうでも良いこと、といえばそれまでですが、むしょくんは隠れジャン=リュック・ポンティ・ファンのため、実のところジョン・アンダーソンへの興味はオマケ程度,ジャン=リュック・ポンティのファンとして一票を投じたいところです。
さて、アルバム「ベター・レイト・ザン・ネヴァー」の存在を知り、隠れジャン=リュック・ポンティ・ファンのむしょくんは半年くらい悩んだすえ、輸入版ではなく、ゴージャスな正規国内版を奮発しました。
そして、聴いてみた印象はというと・・・
どうやら、APBとしての新曲は3曲ほどのようですが、彼の往年の名曲を新しいアレンジで聴くことができ、それがかえってありがたく感じられました。
そして、ジャン=リュックのヴァイオリンはというと、黒き深遠の淵からはじまり、あるときはのびやかに、あるときは流麗に、またあるときは情熱的にとまさに変幻自在、彼のプレイはやはり「圧巻だなぁ!」と感じいりました。
そして、ジョンの歌が始まると、ヴァイオリンとバンドが最高の雰囲気を作り出します。
アルバムを通して、けっこう速いフレーズや、力強い展開も多いのですが、個々のプレイのクオリティが高く、全体には柔らかな、暖かな質感が心地よいです。
まあ、さすがにジョンが歌い出せば、そこでは歌が引き立ちますが、全編にジャン=リュックのヴァイオリン・プレイがほどばしっていて、大満足の作品です。
最後に、御大ジャン=リュック・ポンティのアップを。
70歳を過ぎてもカッコいいですね。