「ゾウの時間とネズミの時間」「心臓の拍動数」「健康に良い音楽と悪い音楽」「呼吸法」「ストレス学説」
かなり昔になるが、「ゾウの時間とネズミの時間」と言う本が出版されて、哺乳類では「体の大きな動物ほど心拍数が遅い」「体の小さなネズミ」などは、心拍数が非常に早く、心拍数が早い動物ほど、寿命も短命であることが、述べられていた本のようである。
「ストレスが健康に有害であること」はカナダの「セリエ教授」によって研究されて、「ストレス」という言葉を知らない人はいないほど、有名な言葉になった。
「ストレス」がかかると「交感神経的な神経伝達物質」=アドレナリン、ノル・アドレナリンが分泌されて交感神経優勢になり、心拍数、呼吸の速さが早くなり、動脈が細くなって血圧を上昇させ、瞳孔を拡大させる。逆に「リラックス」状態では、「副交感神経的」となり、この逆の生理作用が起きる。このような自律神経のバランスが、医学的に理解されるようになったのは、近代になってからだろうけれども、西洋の自律訓練法の歴史が短いのと比較すると、東洋のインド、中国、日本などでは「腹式呼吸をゆっくり行うこと」が重要と考えられて「医療気功」「丹田呼吸法」「数息法」の名で
古代から実践されて来た歴史がある。
(注:中国の「気功」には、「医療気功」とは真逆の「武道気功」がある。武道の気功では、「気合」とともに、空手で石を割ったりする)これらは、闘争か逃走かの選択を迫られる場面に遭遇すると、恐怖、怒りの感情の時、交感神経を優位にする神経伝達物質=覚醒アミン類(アドレナリン、ノル・アドレナリン、ドーパミン)が分泌されて体を交感神経的にする。そんな状態になると、「呼吸数」が早くなり、胸で呼吸をする「胸式呼吸」になることが、古代から東洋では注目されて、唯一「人間の意志」でコントロールできるのが、「1分間当たりの呼吸数」なので、意識的にスローな呼吸法が健康に良いとされてきた。禅宗などで言う「数息法」は、6秒間でゆっくり息を吸って、その倍の12秒間でゆっくり、息をスローに吐く。合計18秒なので、1分間に3回程度の腹式呼吸を毎日、何分間か意識的に実践する健康法が、一部の人に実践されて来たという。1分間に3回の呼吸は、意識的にやっている時だけしか、出来ないと思う。
近年は、音楽に於いて「正反対の音楽的な試み」が有るように思える。ハード・ロックや、ヘビーメタル・ロックなどは、非常に交感神経的に作用する音楽と言える。
「早いリズムの取り方」と大音量、激しい音・・・と言う交感神経を高める音楽と言える。一方、「リラクゼーション音楽」「癒される音楽、ヒーリング音楽」などでは、非常にスローなリズムの取り方で構成されている。人間は本能的に、自分の体調が良いときは、「元気の良い音楽」を好んだりするが、自分の体調が悪いときは、自分をいたわるような傾向になるので、心臓に悪影響しない優しいサウンド、スローなリズムの音楽が心地よく感じるものなのである。
このような健康面まで考慮して音楽を選ぶ必要が出てくるので、
健康な若者は激しいロックも苦にならないが、高齢になって体が衰えて来ると、リラクゼーション音楽、ヒーリング音楽の方が心地良くなってくるものなのである。昔から病人が居る家庭では、子供が騒ぐと「病人が寝ているので、静かにしなさい」と母親が注意していた。病人にとって、「うるささ」が病気の苦悩を更に増すだろうと推測されていたのである。交感神経が優位になっている時間帯は勤務や学校で勉学に励んでいる時間帯であり、副交感神経が優位になると、眠くなり睡眠中は一番、副交感神経的になっている状態と言える。睡眠を取らずに、延々と起き続けることは不可能なので
交感神経優位と副交感神経優位は交互になっている。交感神経状態は、いつか破綻する。覚せい剤でハイになった女子高校生がディスコで夜通し踊っていて、心臓麻痺になって死亡した例があると言う。
交感神経状態の体は免疫機能も良くない。異常を来した「異形細胞」は、やがて癌細胞に育つ。1日に3,000個ほど、異形細胞が発生するが、ナチュラル・キラー細胞(NK細胞)が退治してくれているなら、癌にならないが交感神経優位の状態が続くとNK細胞は「不活発」になるので、退治しなかったままの「異形細胞」が残って行くので、将来「癌」になる可能性が高まる。何人かのグループで心理状態とNK活性について実験した例だと、「落語」を聞いて
「洒落、落ち」などに笑った状態のグループのHK活性は、落語を聞かなかったグループより3倍、活発になったとも言われている。「笑い」はリラックス状態である。副交感神経的な状態である。
「ストレス」が身体に悪影響することは、カナダの「セリエ教授」のストレス学説として有名になった。心身医学とも言う。ネズミを冷たい水の中で泳がせる実験をやって、ネズミにストレスをかけると「胃」に出血が見られたという。乳牛にハード・ロックを聞かせるとストレスで、「お乳」の出が悪くなったと報告されている。
この話を「TwitterのDMのやりとり」をしていたドラマー志望?の人に話したら、「ストレス」の悪さの話、ハードロックの悪さの話をしたのに、「ハードロックの良さ」だと勘違い?して、昨今は牛乳の消費量よりも、乳牛の生産した牛乳が過剰になることが、起きるので、過剰にならないように、コントロールのためにハードロックを聞かせることに「ロック音楽」を「活かせる」などと主張して「可能性は無限大です」などと返信した人が居た。動物虐待だ。私が20歳の頃、ベンチャーズの「ダイヤモンド・ヘッド」と言う曲を良く聞いていたら、当時飼っていた「コロ」と言う雑種の犬が、しきりと
「耳がくすぐったい曲だ」という仕草で、後ろ足で耳を蹴り続けていたのを記憶している。激しい音楽や早いリズムを楽しんだり出来るのは、一部の人間だけだ。
ドラマのBGMなどでも、どんなムードのメロディが人間の心理に影響するかが研究されているようで、「人食いざめ」が登場する「ジョーズ」の不安感を感じさせるBGM、サスペンス・ドラマの恐怖の場面の効果音なども、よく知られている。音楽は「喜怒哀楽」を表現できる。
「明るい気持ち」:50年代、60年代のアメリカン・ポップスやディスコ・サウンド。「闘争的な音楽」:ハード・ロックや戦時中の「軍艦マーチ」。「悲しみの音楽」:ブルース、古賀メロディ、その他沢山ある。「憂鬱感の表現」:或る時期のチャイコフスキーの音楽、森田童子の失望感の音楽、デビット・ボウイの不気味な音楽
古賀政男の戦後の発言の中にも、自分の今まで歌のように暗い音楽が流行る時代は、世の中が「病んでいた」のであり、平和になった時代には、明るい音楽が流行る筈である・・・と発言して、戦後の古賀政男は明るいメロディの曲も作ったようである。戦争中は戦意高揚のため、古賀メロディや、ブルースを聞かないように国民に要望していたとも言われており、勇ましい「軍艦マーチ」が奨励された。
ディープ・パープルは、ある時期ハードロック・グループとして活躍したが、大音量のコンサートであり、「うるささのギネス記録」で118dBで1位であった時期がある。
76歳になって、体の衰えを感じ始めてくると、余り激しいハード・ロックなど良い音楽とは思えなくなってきた。エルビス・プレスリーなどのロカビリーの頃から「ロック」音楽が流行りだしたが
初期のロック、ロカビリーなどは「うるささ」を強調していなかった。マリファナなどによる「幻覚状態」を表現した音楽であった「サイケデリック音楽」の代表がジミ・ヘンドリックスの「紫の煙」で、この頃から「うるさいロック」「騒音の音楽」が始まりだした。アストロノーツ、ベンチャーズ、アニマルズなどの頃はエレキ・ギターの音も電気的な波形の頂上付近がちょん切れてない「メローなロック」だったが、アンプの増幅度を極限まで上げる用い方が始まって行き、波形がちょん切れた汚い騒音のロックに成って行った。ハウリング現象のような、発振寸前まで増幅度を上げることから、ピックで1回、スチール弦をはじいただけで、「わーーん」と何時までも、音が成り続けるエレキギター、アンプの用い方の時代になっていった。エレキギターも初期のころは、綺麗なスチール弦の音だったので、汚い、ウルサイ音楽ではなかった。
現代のようにストレス社会を、よりストレス・フルにする音楽が流行ることは、癌の予防・精神衛生の上からも好ましいとは思えない。
YouTubeの検索で「癒される音楽」「カノン」「集中できる音楽」「アルファー波音楽」「シータ波音楽」などと検索すれば、スローな美しいヒーリング音楽が無料で聞けます。喜多郎のシンセサイザー音楽のころから、「癒される音楽」が始まったようで、美しい音楽を指向する音楽家も増えて来つつ有ります。
最近、偶然聞いた「Estas Tonne」と言う放浪の音楽家のクラシック・ギターの音楽は美しいが、ゆったりのテンポではなく、かなり早いテンポの曲。
私は、最近「体力的に」自信が無くなり、腰痛や疲れ易さ、自分の影が、「オイボレ爺さん」みたいに「前かがみ」の姿勢になっていることが分かるし、徒歩10分位の距離にある店で買い物をして帰宅する短い距離(但し、帰りは、上り坂ではあるが)に4回程度、休憩をする疲れ易さ・・・老化現象にガッカリもするし、自信喪失状態だし、憂鬱な気分、落ち込んだ気分になっています。腰痛には「心因性の腰痛」なるものも有るらしいが、激ヤセにも気になる。
激ヤセの腰痛の場合に癌が出来ている場合も有り得るということが
Wikipediaの「腰痛」の項目にも書かれている。「躁うつ病の治療薬」=炭酸リチウム剤を処方されていたが、飲んでなかったので、急に飲み始めた。どうなることやら。