ランプの宿(4) | (続)ワタシ、サビてます。

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個人の日々の”よしなしごと”を、ただ綴っています。

岐阜県加子母町の山奥にあるランプの宿での過ごし方備忘録。

「何もない」を謳っている宿だが、夕食後、翌朝は、お宿のご主人のホスピタリティが炸裂!

 

(見て楽しむコーナー)


 

夕食後、玄関広間でランプの講習会がある。部屋には自家発電で灯る裸電球が一つあるが、夜10時に消灯するため、懐中電灯と、講習を受けた人のみ置き型のランプを貸してもらえる。

宿泊者が皆揃って、ランプの特徴、取扱いについて、しっかりと教わった。



 

マッチでランプに直に火をつけたが、道具を使っての火起こし体験もさせてくださる。

 

 

石の鋭利な部分に火打金を打ち下ろし、火花を綿(?)の火口(ほぐち)の上に落として火種を起こすのだが、火花を火口に落とすのが難しい。にぃさんは成功。私は、より簡単に大きな火花が出る道具に替えてもらい火起こしできたが、悔しい。


その後、部屋へ帰って自由にのんびり過ごしても良いのだが、宿のご主人が、頭を使う遊び、アナログな遊びを色々体験させてくれるので、時を忘れ夢中になる。女将さんが「お風呂は8時半までですよ~」の声掛けが、お開きの合図か?夕食前に風呂に入っておいて良かった。

 

 

消灯後、一人ランプの灯りを見ながらスケッチの続きをし、ランプも消して夜空の星を見たり、布団の中から豆炭こたつに足をつっこんだりして眠りについた。

 


朝5時半過ぎ、鳥たちも徐々に起き始める頃、山の瀬が光る様子を眺める。

 

 

7時には朝風呂を頂き、美味しい朝食も食べ終え、セルフコーヒーを飲みに玄関広間へ行くと、机にいろんなゲームが並べられている。「景品を取りたい人は、いろいろあるからね」という、ご主人の前夜の言葉を思い出し、ゲームに挑戦!

 

 

各ゲームにルールとミッションが設定されており、ご主人にコツなどを教わりつつ練習。その後、やりますと宣言して挑むのだが、本番になると成功しないのよ。

 

 

射的では空気銃の操作を教えてもらい、室内から5m程距離のある外の木に吊るした缶を狙い打つ。20発近く練習した後、宣言し、かろうじてミッションクリア!

 

宿泊していた年輩のご婦人の才能が開花し、ほぼ百発百中の命中率!缶に命中した時の落ち着いたドヤ顔と、外した後の潔い止め際の姿が、もはやスナイパーだった(笑)。

他のゲームは失敗続き。でも、前夜に教えてもらったロープ結びを覚えていたので、景品2つゲット!

 

(クマよけ鈴と、アウトドアで使える火起こしセット)

 

気が付くと、チェックアウトの時間が迫っていた。

 

 

お土産用としてのランプも幾種類か並んでおり、一番小さいものを記念に購入。


宿のHPには、人によっては不快、不便であろう情報は予め提示されおり、ある程度想定していたので、そういう面も受け入れて楽しむことができた。

”秘境の地の宿”であるかもしれないが、行き慣れた母の実家に近い地域であり、ちょっとだけ足を延ばそうかと思える。古い建物や設備、電気や電波のない環境で、人をもてなす宿を維持していくのは大変なことだろうが、可能な限り、長く続けて頂きたい。

 

そして、今度泊まる時は、写真や動画ではなく、スケッチで思い出を記録したいな。

 

(宿でのお楽しみ備忘録動画)

 

付知から中津川方面へと戻る時、城山大橋から見える「苗木城跡」(過去記事★)を堪能。ここもまた訪れたい場所。

 

 

体力と気力が続く限り、行きたいと思った時に、行きたい場所へ行っておこうと、あらためて思う旅だった。