氷見旅行回顧録(1) | (続)ワタシ、サビてます。

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個人の日々の”よしなしごと”を、ただ綴っています。

涼しさを感じるようになり、また1泊ベースの旅行がしくなる。

思い返せば、ワビを見送った後の寂しさを紛らわすかのように、昨年の9月半ば以降、遠くへ1泊2日の旅行に出かけていた。

実は2023年の年末に綴っていた旅の備忘録で、公開を保留していたものがある。


それは能登半島地震前、12月第二週目に冨山県の氷見・高岡へ旅行した時のもの。

月日は経過してしまったが、回顧録として公開することに。これからどこか旅行したい人に、行先の候補の一つになるかな?という能登への応援の意も込めて。

(以下は、2023年12月8,9日時点での情報)

 

12月の第一週目に小豆島岡山の旅行後、週間天気予報を見ると異例の暖かさで天気も良い。何よりも、例年その時期の天気は曇りがちの北陸も晴れ。この機会を逃したら、足が遠のいたままになるかもと、にぃさんと「行っちゃう?」と示し合わせ、すぐさま宿泊先と高速バスを予約した。

 

 

行き先は富山県氷見(ひみ)市(能登半島地震の被害は、氷見を含む半島の付け根に位置する地域にも及んだ)。


名古屋から冨山県高岡市駅まで、高速バスで3時間30分(往復8,800円)。高岡市からは路線バスか電車に乗れば、約30分ほどで氷見へ着く。

 

朝8時に出発の高速バスは、途中、岐阜県ひるがの高原SAでトイレ休憩。冠雪の大日ヶ岳が見える。

 

 

朝が早いと途中で小腹が空くので、10分のトイレ休憩の時間で、大いにはみ出てる飛騨牛コロッケパンを確保。

 


旅行先は別の候補もあった。金沢から輪島へ行き「朝市」や「永井豪記念館」を楽しむこと。でも「1泊2日の旅」では無理がある。2泊で計画してみるも、交通手段、移動時間、費用(旅行続きでお財布が軽くなっていた)を考え、最終的に、1泊で氷見へ行き、念願の「富山湾越しに立山連峰を見る」に決定した。

 

高速バスを降り、高岡駅からは、JR「氷見線」に乗る。

 

 

海岸沿いを走るワンマン列車での移動は、その車窓から富山湾越しの立山連峰の風景が期待でき、旅の目的を叶えてくれる。

 

土日は、富山湾で獲れた海の幸を堪能できる観光列車も走っているようだ(参考:べるもんた)。

 

(富山湾に浮かぶ”女岩”、車窓を少し開けて撮影)


 

そして高岡市伏木の「雨晴(あまはらし)駅」で途中下車。

 

 

国定公園である雨晴海岸は、立山連峰を望む絶景ビューポイントの一つ。立山連峰は車窓からも見えるけど、残念ながら車窓が汚れているので、遠慮がち1分ほど窓の上部を開け、iphoneのシャッターを一か八かで押すも、ほとんどの画像がブレブレ(泣)。

 

(雨晴海岸から見た女岩と、奥に薄っすら浮かぶ立山連峰)

 

(道の駅の2階から望む風景)

 

(2日目、帰りの氷見線列車内、窓上部を開けての”男岩”風景)

 

雨晴到着は12時半前。立山連峰は午後の方が美しく見えるという。また「冷え込んだ日」というのも条件らしいが、冬にしては暖かく黄砂まで飛んでいたので、ちょっと霞んでいた。翌朝の方が綺麗に見えたが、いずれにしても雪の稜線が雲のように浮かび、幻想的だった。

 

”雨晴”の名前の由来は、”源義経が奥州へ落ち延びる途中、越中でにわか雨に遭い、弁慶が持ち上げた岩影で、一行が晴れるのを待った”ことにあるという。
 

(義経岩)


この一帯は、古くから石材調達の地であったらしい。義経岩は小さな洞窟のようで、上は「義経社」として社がある。

 

 

道の駅で一服し、JR雨晴駅から氷見方面への列車の運行が13時台は無かったので、ちょっと攻め気味な(笑)運転の路線バスに乗り、氷見市中心地域へは13時半頃到着。市内飲食店の昼営業時間に、ギリ間に合う感じだ。

 

氷見は、手延べうどんも美味しいというので、うどんを食べようと、氷見市中央町にある店に目星をつけてあった。

 

 

店の玄関を開けると、ご主人が開口一番「氷見うどんが食べたいの?」とお聞きになる。「はい、もし、あるようでしたら」と答えると「うちは、ないよ」と。

このお店「海津屋」さんは、麺類、丼ものが食べられる昔ながらの食堂。氷見うどん製造・販売の「氷見うどん海津屋」さんと間違えて来店する人もいるようで、常連顔でない我々に、ご主人はそうお聞きになったのだろう。

 

そういう事情を知っていたので「(普通の)うどんが食べたいので」と伝え、入店。

 

(にぃさんの)玉子うどんと、(私の)いなりうどん

 

”氷見うどん”がないことを知りつつこの店に来たのは、氷見出身の、藤子不二雄(A)=安孫子素雄先生(以下、A先生)が帰省の際、こちらの鍋焼きうどんを食べていた、というのを何かで読んで気になっていたから。

 

中に着ていたヒートテックが、季節外れの暖かさでヒートしまくり、薄っすら汗までかくほどで、鍋焼きうどんの気分になれなかったけどね。

注文したうどんの麺は普通(氷見うどんではない)だけど、出汁が美味しく、分厚い揚げいなりもジュワジュワ~。何と言うか、ホッとする旨さ。器が持てないくらい熱々で、鍋焼きでなくとも、これで爽快な(?)汗をかいたわ~。

美味しいうどんを頂いた後、海津屋さんの近所を少し散策してみることにした。

こんな感じで回顧録を公開していこう。