元記事→サンドバック社員 1
石の上にも3年、G君は会社を辞めずに休まず出社していました。
毎日昼休み時間、社員達が連れ立ってランチに行く中、G君はたった一人コンビニで買ったおにぎりを食べていました。
ノロノロと…、たった一個のおにぎりを30分以上かけて。
そんなG君を社員がからかいました。
「オイ、G!オマエいつ迄そのおにぎり食ってんの?」
G君はペコペコと頭を下げながら、一生懸命おにぎりを飲み込もうと顔を真っ赤にしています。
彼はいつも独りぼっちでした。
そんなある日、G君のパソコンモニターに美しいイラストが映し出されているのに私は気が付きました。
「こんな趣味あったんだ・・・」
よく見るとイラストの中にG君の名前がパズルのように配置されています。
「これG君が描いたの?」
G君は慌てて
「す、すみません」と条件反射のように謝りました。
「なんでこんな特技があること黙っていたの!さっさと出来るなら出来るって言いなさいよ!」
こんな理不尽に叱責があるでしょうか?
G君は真っ赤になってペコペコしています。
これは使えるかもしれない…。
ここからG君の社内的地位が急浮上します。
続きます。