サンドバック社員7 転機 | 100回死んでも足りない女

100回死んでも足りない女

恥の多い人生でした…
人格障害が会社を経営したら

元記事→サンドバック社員 1

 

石の上にも3年、G君は会社を辞めずに休まず出社していました。

 

毎日昼休み時間、社員達が連れ立ってランチに行く中、G君はたった一人コンビニで買ったおにぎりを食べていました。

ノロノロと…、たった一個のおにぎりを30分以上かけて。

そんなG君を社員がからかいました。

「オイ、G!オマエいつ迄そのおにぎり食ってんの?」

G君はペコペコと頭を下げながら、一生懸命おにぎりを飲み込もうと顔を真っ赤にしています。

彼はいつも独りぼっちでした。


そんなある日、G君のパソコンモニターに美しいイラストが映し出されているのに私は気が付きました。

「こんな趣味あったんだ・・・」

よく見るとイラストの中にG君の名前がパズルのように配置されています。

 

「これG君が描いたの?」

G君は慌てて

「す、すみません」と条件反射のように謝りました。

「なんでこんな特技があること黙っていたの!さっさと出来るなら出来るって言いなさいよ!」

こんな理不尽に叱責があるでしょうか?

G君は真っ赤になってペコペコしています。

 

これは使えるかもしれない…。

 

ここからG君の社内的地位が急浮上します。

 

続きます。