大量の社員が辞め、会社は一気に効率化が進みました。
残った社員達は、
「会社を批判しても意味が無い、まず自分たちが利益を出さなければ始まらない」
という基本的な部分を理解している人達ばかりでした。
特に忙しい営業部門はギリギリの人数で仕事をしていましたから、当然残業が増え、殺気立つようになってきました。
私は営業部門のストレスが限界に近いと判断し営業事務職の人員を入れることを決めました。
この頃は本当に買い手市場で、わが社のような小さな会社の求人でもすぐに応募がきました。
確か50人近く応募があったと思います。
そして私が選んだ男性社員G君
新入社員G君を紹介する朝礼の場。
「よ、よろ、よろしく、おねがいします、す、す。新しく入りました、G、Gです、す。」
社員全員が唖然としていました。
「よりによって何でコレを選んだ⁉」
G君は顔も体も動作も話し方も、全てが超絶レベルでアタマが悪そうな印象だったのです。
続きます。