サンドバック社員3 採用 | 100回死んでも足りない女

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恥の多い人生でした…
人格障害が会社を経営したら

元記事→ サンドバック社員 1 

 

なぜ私がG君を採用することを決定したか?

独りぼっちのG君に自分を重ねて…なんて甘い理由ではありません。

 

私の会社の社員たちは全員中途採用で年齢がバラバラ、上下関係が無い状態でした。

そうなると部下となる人間がおらず、コピー取りや資料の発送などの雑用を自分達自身でやらなければなりません。

営業課は忙しくて殺気立つことが多くなっていました。

 

「社員達が気兼ねなく命令できる新入社員が欲しい」

これが私がG君を採用した理由でした。

 

私がG君の採用を決定すると人事部長は大反対しました。

「よりによって何でですか?こんなに良い学歴の応募者がいっぱいいるのに!」

しかし私が欲しかったのは社員達の命令に素直に従う人間でした。

社員達の命令に正論だろうが屁理屈だろうが言い返すような頭脳は邪魔だったのです。

 

そしてもう一つが私の直感です。

「この子は芯がある」

 

確かにG君には芯がありました。

彼はとても頑固だったのです。

 

続きます。