無能なビジネスパートナー  | 100回死んでも足りない女

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恥の多い人生でした…
人格障害が会社を経営したら

D氏との共同出資の新会社は好調な滑り出しでした。

彼は猛スピードで従来の硬直したやり方を次々と打破していき、業界でちょっとした話題になりました。

 

しかし立ち上げたばかりの会社でしたから資金不足が続きます。

私の会社には新会社に資金を回す余裕はありません。

活動をセーブせざるを得ない状況が度々起きました。

 

野心家のD氏は積極的に資金の調達先を探し、彼のプランに賛成する会社を見つけてきては協同でビジネスを展開するようになりました。

 

彼は商才もありましたが、人をその気にさせるプレゼン能力が抜群に高かったのです。

もちろんそのまま儲かるようにビジネスを続けてくれる分には私も好都合でした。

 

しかし彼は気が付いてしまったのです。

私という存在に。

「アイツいらなくない?」と。

 

資金力もなく、愚鈍な私は今や彼には何の価値もない無能なビジネスパートナー

彼は会社が儲かった時の利益を私と分けるのが惜しくなってきたのです。

さらに彼はもっと身軽にビジネスをしたかった。

 

そうとなったらD氏の決断は早かった!

 

新会社設立一年を待たずに、彼は私を捨てる決意をしたのです。

 

人間への道は続きます。