人事考課の回数と賞与への反映
業績考課を年2回、プロセス考課を年1回実施する企業が見受けられますが、そのまま年2回の賞与に人事考課を反映するようにすると業績考課が100%反映するようになってしまい、過去に失敗した過度な成果主義と同じになってしまいます。
業績考課は本人の努力や能力以外の要因にも左右されるため、業績考課だけが賞与反映するというのは社員からの納得性が得られません。
プロセス考課も同じように年2回行って仕事の結果だけでなく、本人の発揮能力や努力も賞与に反映するようにした方が納得性も高まります。
また、フィードバックの面談を行う際も、業績考課とプロセス考課に関する話し合いができるため育成に結びつけやすく、話もしやすくなります。業績考課だけのフィードバックは結果だけの話になりますので場合によっては話がしにくくなることもあります。
なお、賞与は期間中の成果に対する手当なのでプロセス考課の知識・技能などの能力に関する評価を反映するのはおかしいという意見もありますが、それは昔の保有能力を評価する時代の考え方であり、「期間中に発揮した能力」を評価する場合においては全く問題なく、むしろ「期間中に発揮した能力」も賞与に反映すべきものです。
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