行動観察メモ
人事考課制度の公平性、納得性を高める為に、考課者には行動観察メモを携帯させて日常の職務における行動の事実を記録してもらうことを義務付けています。
しかし、人材育成や評価のための行動記録というよりも、揚げ足取りめいたものになってしまっているのが現状です。
また、些細な行動も職務行動のひとつであることには間違いありませんが、評価の対象としていては非常に手間もかかるし、考課者自身の負担も増し業務に影響が出るのではと心配です。
どのように指導していけば良いのでしょうか?
回答
人事考課の大原則は「事実に基づく」ということであり、そのために日ごろから部下(被考課者)の仕事ぶりを観察しメモすることはとてもよいことで大事なことです。
すなわち「事実の基づくためには事実を記録する。そのために日ごろから部下の仕事ぶりをよく観察する。」ということになります。
ここまでは十分ご承知のことと思います。
大事なのは人事考課をすることではなく、人事考課という仕組みを使って業績が上がるようにする、またそのように人材のレベルアップを図ることです。
仮に人事考課の仕組みがなくても、管理監督者は日ごろから部下の仕事ぶりをよく見て、叱る、ほめる、注意するなどのアクションを起こして、部下の指導や育成を図っているはずです。
まず、そのような管理活動をしっかり行うことが先決です。このように行った結果をメモして、評価にも活用するということであり、人事考課のために「部下を観察しメモする」わけではありません。
まして、叱る、ほめる、注意するなどのアクションを起こさず、こっそりメモして評価に連動するようなことがあれば、逆に不信感を高め逆効果になってしまいます。
人事考課の前に管理監督者としての意識の向上と、管理監督者としての能力の向上を行う必要があります。
「業績を上げるために、管理監督者がしっかりと管理監督業務を行う。この管理監督業務をしっかり行うためのひとつの手法として人事考課という仕組みを利用する。」という風に考えるとよいと思います。
「管理者の役割と人事考課」については、下記ホームページで解説しています。
http://www.sabcd.com/02jinnji/35teiann.htm#23
以上、よろしくお願いいたします。
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