逆効果のほめ言葉
ほめ言葉をよく使う人がいる。
ことあるごとに「素晴らしいですね」「最高です」「うまいですね」など、ほめてくれる。
初めて会った頃は、自分のことをほめてくれるので「いい人だな」と思っていたのだが、・・・。
1年も経つと、「何を偉そうに」とそのほめ言葉が鼻につくようになってきた。
というのも、そのほめ言葉がいつも「YOUメッセージ」になっているのである。
YOUメッセージとは、「あなたは○○だね。」というように、相手を主語にした「伝え方」で、例えば、「あなたは仕事ができる」「あなたは優秀である」などである。
どちらかというと「上から目線」のほめ言葉であり、親が子供に使うのであればよいが、目上の人に使うのは好ましくない。
さらに、いつもYOUメッセージだと、「おせじ」のように感じてしまう。
本人は「悪気はない」のだろうが、ワンパターンのほめ言葉は逆効果である。
YOUメッセージだけでなく、「Iメッセージ」をうまく使うと印象は全く変わってくる。
Iメッセージとは、「あなたの影響で、私は○○になりました。」というように、自分を主語にした「伝え方」で、例えば、「君の頑張りを見て、(私は)感動した」「あなたの朝礼を聞いて、私も頑張ろうと思った」「あなたの素早い仕事のおかげで助かった、(私は)感謝している」などである。
その人は良い人間関係を保とうと意識してほめているのだろうが、ほめ方が悪いと逆効果になってしまう。
無理にほめようとせずに、素直に「自分の気持ち」を伝える方が良いのではないだろうか。
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