男女比率1対1が良いのか? | 人事コンサルタントのブログ

男女比率1対1が良いのか?

 仕事において、例えば企業の管理職や役員の男女比率が1対1であることが本当に良いのであろうか。
 

女性活躍推進法により女性管理職の割合30%(現状12.9%)を目指すということであるが、
単純な数字的平等ではなく、個人の希望が叶えられる状況を作っていく方が望ましいのではないだろうか。

ワタナベウェディングの行った「既婚者に対しての家事に関する意識調査」の結果では、「専業主婦になりたい女性の割合」が50%以上であった。
ソニー生命の「女性の活躍に関する意識調査2020」では、未婚、既婚を含めた女性の専業主婦希望は29.8%であった。ちなみに、「管理職への打診があれば受けてみたい」は18.7%である。

東洋経済オンラインの記事によると、専業主夫は全国に11万人、専業主婦は680万人であり、若い男性の2~3割は主夫を希望しているとのことである。

これらのことから、「女性の40%が専業主婦希望である」「男性の10%が専業主夫希望である」と仮定した場合、女性は60%が仕事希望、男性は90%が仕事希望となる。

すなわち、会社で仕事をバリバリやっていきたいと思っている人の男女比率は3対2程度である。

 
これを無理に1対1にして女性の割合を高めていくと、男性の管理職が少なくなり給与の高い男性が減って専業主婦希望が叶わない女性が増えてくる。
単純な数字上の平等ではなく、個人の希望がより叶うように考えるのが望ましいのではないだろうか。

女性全体の30%(既婚女性の50%以上)の人が専業主婦を希望しているのであれば、女性管理職を増やす政策だけではなく、希望通りの専業主婦が増えるような政策も必要なのではないだろうか。

すべての女性が山田真貴子・前内閣広報官のように、お酒の誘いを断らずに仕事を有利に進めたいと思っているわけではない。

政策の策定にかかわる女性は、山田真貴子・前内閣広報官ように仕事をバリバリやりたい人が多いからそのような政策になるが、世の中には声を上げていない女性もたくさんいる。
そんな人の意見も吸い上げて欲しいものだ。

 

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