困ったさん
どんな組織にも、一人や二人「困ったさん」がいるものだ。
今までは、やる気がなくてブツブツ言う「困ったさん」が多かった。
今度自治会で出会った「困ったさん」は、やる気満々である。
「役」を決めるときも、「みなさんがやらないなら私がやりますよ」と皆が嫌がる「役」を自主的に引き受ける。
新しい仕事が増えた時も、「私が引き受けますから、みなさんは帰ってください」と笑顔で引き受ける。そんないい人である。
ところが、引き受けるだけで何もできないのである。
出来ているはずのものができていない。終わっているはずのものが何も終わっていない。
ギリギリになって周りの人ができていないことに気づいて、慌ててカバーする。大混乱である。
本人は一生懸命やっているのだが、的外れなことや余計なことに時間が取られ大事なことはできていないのである。
みんな困っているのだが、本人は気づいていないのでどんどん仕事を引き受けて、大混乱が何度も繰り返された。
今はもう引退してもらったが、後任の人はその後始末に今も困っている。
決して悪い人ではないのだが、困った人だった。
「モルトケの法則」の通り、「意欲が高くて能力の低い人」が一番問題である。
【参考】
「モルトケの法則」とは、その人間を能力と意欲の高い低いで区分して、次のように順位付けしている。
【1位】能力(高)・意欲(低) ・・・能力は高いが意欲は低い人物
【2位】能力(低)・意欲(低) ・・・能力も意欲も低い人物
【3位】能力(高)・意欲(高) ・・・能力も意欲も高い人物
【4位】能力(低)・意欲(高) ・・・能力は低いが意欲は高い人物
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