今日、転院先の病院へ行ってきました。
今日のところは、しばらく様子をみようということになりました。
理由としては、二つ。
○穴はふさいでも、また開くことが多いので、慎重に考えるべきであること。
直腸と膣の間の壁はペラペラで薄いうえに、手術も行っていてさらに薄くなっているので、吻合部あたりにまた穴が開くことはよくあることで、そうなればまた手術ということになる。
症状はあるが、そのままにしているという人はいる、とのこと。
○私の場合、もともとの排便障害もある。その排便障害と今回の穴の問題と、再発転移の経過観察の3つを考えあわせていかないといけないので、慎重に検討すべきであること。
この二つです。
穴は今日の触診では触れなかったそうで、たぶんとても小さいものでしょう、とのこと。
(先日行った産婦人科の触診では、穴のようなものに触れたし、そこから手袋に便がついたので、穴は開いているという診断でした。)
穴は自然にふさがることはないが、急に大きくなることもあまり考えられないそうです。
尿路感染症などには気をつけないといけないので、清潔にする必要はあるが、とくに今とるべき治療はないとの事でした。
先生は、こう聞いて下さいました。
「お仕事はされているの?こういう事(排便障害や穴の事と思われる)ばかり考えていても人生おもしろくないでしょう。要は人生、どう生きていきたいかですよ」
と。
今まで通院していた病院の先生にも同じような事は言われていた気はしますが、今日の先生の言葉は、今までで一番、心に響きました。
転院して良かった、そう思いました。
この先生なら、一緒に今後の問題を考えて下さる、初めてそう思える先生と出会えました。
今までかかっていた病院では、「排便障害が嫌なら、人工肛門に戻しますか?」という感じで、まあどこか「文句いうな」的な話し方をされた事もあり、気持ちがもやもやしていました。
将来的には、人工肛門に戻すかもしれませんが、そこは納得して自分で「こう生きたいからそうした」と思えて戻したいです。
今日の先生は、そこの決断について、突き放すでなく、じっくり一緒に考えて下さるという点が感じられて私にはありがたかったです。
病院も最近建て替えられた様で、広くてきれいで、昔、父が入院していたころの暗い記憶はどこかへいきました。
うまく言えませんが、いろいろ前向きに考えていけそうです。