近況 | 直腸がんなど

直腸がんなど

2015年、直腸がん(ステージⅢb)と診断。術前化学放射線療法の後、切除手術をし、一時人工肛門でしたが閉鎖しました。治療は終了。2024年現在、再発なし。

闘病中目標にしていた、仕事を始めました。

 

二年前の三月に「直腸がん」と診断された時、抗がん剤などの治療について詳しい知識もなく、とにかく仕事と両立するなんて無理だと自分で決めつけ、パートを退職しました。


それ以来、2年ぶりの仕事です。

 

直腸がんの診断当初は、手術後、なるべく早く仕事をしようと思っていました。

 

考えが甘かったです。

 

現実は、手術→ストーマ→閉鎖手術の後、やや重い排便障害に悩むことになり、仕事探しもできませんでした。

 

そんな私に追い打ちをかけるように、「直腸膣瘻」にもなってしまい、、、。

 

でも!それがきっかけで転院した事が転機となりました。

 

転院先の先生の

 

「仕事はされているの?」

 

の一言が私の中の何かを動かしました。

 

最初は「先生、何をおっしゃってるの?」と思いました。

 

私、排便障害あって、しかも直腸膣瘻なんですよ?

 

どうやって働くんです?と。


でも、「仕事しているの?」と聞かれるという事は、仕事している人もいるという事?


確かに排便障害はある。でも当初の頻便状態は脱している。直腸膣瘻もある。でも穴から出る量は多くはない。体全体の状態としては、血圧・血液検査等に何の異常もない。

 

家でもんもんとした生活を送るより、私も働いて自分の力で収入を得たい!

 

毎日働くようなフルタイムでの仕事はまだ無理だけれども、パートなら今の状態でも何とかなりそう!いや、何とかするしかない。

 

そう考えてから、普通に求職活動をするようになりました。何枚も履歴書を書き、面接に行きました。面接では病気の事は言ったり言わなかったりでした。お仕事の内容を聞いて、自分には無理だと思ったら、辞退もしました。

 

最初はすごく自己評価を低く設定していたのですが、段々と度胸もつき、世の中にはまだまだ自分でもできる仕事がある、と気づきました。時間やシフトを工夫すれば、今の体の状態でも働けそうだと自信も湧いてきました。

 

そして今の職場に決まりました。特に健康状態について聞かれることもなかったですし、私も業務に支障があるとは思えなかったので話しませんでした。

 

例えば、私はちょっと便秘症なんです、なんて普通の人でも話さないと思うので、それと同じだと思ったので。

 

これから先、どうなっていくかわかりませんが、後悔しないように、やりたいことをやっていきたいです。

 

病気を乗り越えて、今の主治医の先生と出会えて、強くなれました。また、ブログを書いて気持ちを整理したり、他の方のブログを読んだり、色んな方からコメントいただいたりしたことも本当に励みになってきました。

 

読んでいただいた方に心から感謝いたしますクローバー