ファイナリスト達の熱き戦いは続いています。

今夜、その最終日を迎え、栄光は誰に輝くのか。

Finalでは、第三次予選とは、また違ったように聴こえてきます。
オーケストラとのコンビネーション、またその大きなバックの演奏に、いかに自由に自分らしく泳げるか。

私は、「音の質」というのは個性の表れで、その人自身のように思っています。


Final 2日目を終え、今の時点で、
私、個人として、Kateさんに一等賞をお送りしたいと思います。

今夜の方も、Kateさんを超える演奏がでてくるでしょうか。
とても楽しみです。


聴き手の好みもそれぞれで、みんながそれぞれの好みの演奏を楽しめるといいですね。

ショパンコンクール、10名の ファイナリストが決定しました。

唯一、全員の演奏が聴けなかったのが心残りです。
私が聴いた中で予想した方は全員残られたようですが、以前の様に、今年は、ある一つの国から何人もということはなさそうです。

アメリカとカナダからは、2人ずつ進まれてます。

今年は、"動画" により、中継でショパンコンクールを観る事ができました。
凄い時代になったなとつくづく思います。
どういう演奏が選ばれていくのかが、とてもリアルに分かります。

コンクールというのは、その場限りの「一瞬」が勝負で、あの舞台であの時間、あの瞬間に100%出せるかが鍵です。
オリンピック選手、スポーツの世界と共通する部分が多く、日々の練習、精神力のトレーニング、また練習メニューや、練習方法も大きく左右されます。


世界に通用する演奏を選ぶ、このような国際コンクールは、自分の位置の確認、可能性(余白)を見つけることのできる大きな場であると感じます。

また、審査員が現役ピアニスト、過去優勝者というのは、極めて大きな意味をなし、結果に信憑性を伴い、「今の時代のショパンの演奏」に非常に近いものが選ばれるのであろう。


コンクール全体を通し感じた事は、
コンクールの世界では、ミスは致命的で、その事は「まだテクニックを習得できていない」と判断され、また too much な演奏も「自己流」と解釈が間違っているようにも取られる。

結果は、とても厳正で客観的であったと私は思います。


個人的には、上位3位、
ポーランド・韓国・日本の「三つ巴戦」になって欲しいと・・。

もはや、第三次予選まで残っている時点で、ほぼ大差はない。
ここからの「ふるい」は、競合と並んだ時に、どう聴こえてくるか。
コンクールならではの、「比較」されるのである。

第三次予選、2日目終了時点での予想・・。
下記の方は、確実にfinalに進まれるんだろうなと、個人的には。
Eric Lu (United States)
Szymon Nehring (Poland)
Aimi Kobayashi(Japan)
Seong Jin Cho(Korean)

3日目も楽しみです。


今年も、2005年の第15回を思い出すような、3国の戦いになるのだろうか。

☆ポーランド
☆韓国
☆日本