じこ報告書 -52ページ目

秒殺

それは鮮やかな一本勝ちだった。

開始数秒。

電光石火の押さえ込み。

洗濯機のブザーを待つ間だけ…
5分くらいだけ…
横になってみよう…
眠らないで…
横にだけなってみよう…

この油断が命取りだった。
夜勤明けの体には、そんなこと到底無理だったのだ。





目覚めた時、洗濯機はとっくに止まっていた。
2時間が経過していた。

○王者布団(縦四方固め)挑戦者さば坊主氏●