じこ報告書 -40ページ目

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生。

生。

生。

生。

目下4連続。

同僚からもらった5個の卵は、1つを残して全て生卵。
そんな話を思い出す。

なかなか引きがいい。
オレは、これまでの経過を振り返りながら冷蔵庫に手をかける。

軽くお腹が減っていた。
ゆで卵でも食べよう。
某元プロ野球選手のように、頭の中は白と黄色の2色で埋めつくされる。

サッと球体を手に取り、
カツッと角にぶつけ、
ペリッと殻を向き、
パクッと食べる。

味は美味いことは既に知っている。
オレの空腹の心は、楽しみで満たされていた。

サッ。

カツッ。

ペ…

リッ?





…手に残るヌルッとした感触。

握り潰したのは勢いだったのか。
それとも悔しさだったのか。
オレにも答えは分からない。