じこ報告書 -39ページ目

冬枯れ

家の窓を開ける。
大きく様変わりした公園の景色に驚きを隠せない。

鬱蒼と茂った緑色の壁は消え、夏には見ることが出来なかった町並みが見える。
改めて、今が1月であることを実感する。

枯れ木に花を咲かせましょう。

遠い遠い国の話。
とある爺さんが、そう叫んだという。

オレに想像力があるならば、目の前に広がる落葉しきった木々に、様々な花を咲かすことが可能だろう。

そういった意味では、緑生い茂る季節に負けず劣らず、一見淋しそうなこの季節もありなのではないかと思う。

学校帰りの子供たちの楽しげな声に紛れ、赤、青、黄色の賑やかな木々の共演が、冬の公園に彩りを添えていた。