リウマチを患った私は「四苦八苦」 | リウマチからの復活を目指す30代夫婦の漫画日記

リウマチからの復活を目指す30代夫婦の漫画日記

リウマチ完治を目指す夫婦の日常を描くコミックエッセイ。リウマチの痛みや辛さを、治療と工夫、夫婦漫才で笑い飛ばします。

リウマチを患った私の人生は四苦八苦

生きる苦しみ老いる苦しみ

病の苦しみ、死んでいく苦しみ

リウマチによって生老病死が身近な感覚としてリアルに襲いかかる

リウマチを患った当初からリウマチ症状がある程度良くなるまで、私の人生はまさに『四苦八苦な状態でした。

 

一般的に四苦八苦は、大変苦労するという意味で使われていますが、仏教でいう四苦八苦誰もが避けることができないあらゆる苦しみ・苦悩という意味のようです。
 
そのうち、四苦は、人生の苦しみを大きく4つにわけたものをさし、「生・老・病・死」という苦しみがあります。

手塚治虫の「ブッダ」を読んで、人生の苦しみや生きる意味を模索したよね。

 

生きる苦しみについて。

 

私達は生きているだけで苦しみが生じることとと思います。

人は衣食住がそろって初めて生活ができますが、そのためにはお金が必要です。

人は働かないと生きていけません。

 

安定的な収入が得られるような良い就職先に入るためには、高校・大学等に向けて受験勉強をしなければいけませんでした。

そして、お金を稼ぐためには、たとえ嫌な人間関係の職場でも働きに行かなければいけませんでした・・・・・・

 

生きていくのは、本当に大変ですね。

中学受験は大変だったような気がするなぁ。

その反動であまり真面目に勉強しなくなったけれど・・・・。

 

 

次に、老いる苦しみです。人は、一日一日と年を取ります。

●シワ・シミ・白髪等の外見の衰え

●腰が曲がったり、耳が聞こえなくなったり、目が見えなくなったり、中々新しいことを覚えられない・忘れる等の肉体の衰え

●若い時と比べ息が上がるといった体力低下

 

2コマ目の老いのイラストがリアルで、怖すぎです・・・・。

人によっては老化のスピードは異なるけれど、残念なことに年はとってしまうよね。

以前は簡単にできていたことであっても、できなくなると、悲しくなるなぁ・・・・。

でも、まぁいずれそうなるよね。

 

3つ目は、病の苦しみです。

リウマチに限らず病気になるのは、とても辛いことです。

 

人は、その瞬間に罹っている自分の病気がかなり辛いと思ってしまいますよね。

 

私は、マイコプラズマ肺炎に罹った時、咳が止まらないばかりか40度近い熱が出て、もう駄目かと思いました。

 

その後のリウマチの症状が最も酷い時は、あまりの痛さに、「死んでしまいたい」と思ったこともありましたね。

 

僕は、インフルエンザで高熱が生じた時、咳と発熱と関節の痛みで、かなり辛かった思い出があるよ。

 

最後に、死んでいく苦しみです。

生あるものは、必ず死に向かっていきます

 

死んだら人はどうなるのか、わからないから、余計に人は死ぬのが怖くて、辛いと感じるんでしょうか。

 

リウマチの症状が最も酷い時、痛みが辛くて、「死にたい」と思いつつも、天国ではなく地獄に行ってしまった時の恐怖、輪廻転生をした際に望ましくないモノに生まれ変わることへの恐怖を感じたりしました。

 

それに・・・・・・まだやり残したことがあると思い、死ぬことを考えるのを止めたことはあります。

地獄や望ましくないモノに転生って・・・・。
手塚治虫先生の火の鳥がよっぽど怖かったのかな・・・・。
 
さーちゃんは、リウマチになって「生老病死」といった四苦の全てを深く考えるようになったんだね。
病気になると、病の苦しみだけでなく、健康な人よりも生きる苦しみも倍増する気がするし、肉体の老いや死についても身近になってしまうよね。

 

残りの八苦は、8つではなく別の4つの苦しみがあります。

 

愛別離苦(あいべつりく)、怨憎会苦(おんぞうえく)、求不得苦(ぐふとっく)、五陰盛苦(ごおんじょうく)です。

僕にとっては、愛別離苦は辛いなぁ。

さーちゃんが先に死んで僕だけが生き残ってしまったら、生きていくのがとても辛いよ。

 

出会ったからには、どんなに好意や愛情を感じている人でさえも死による別れが来てしまうからね・・・・。

 

リウマチを患ってから生老病死について考えさせられた

毎朝目が覚めるのはありがたい事です

苦しみが分かるから他人に優しくできる

心を成長させよう

 

手塚治虫の「ブッダ」や「火の鳥」という漫画でも人の四つの苦しみ(生老病死)と輪廻(生まれ変わり)という仏教思想に触れたことがありますが、私は、漫画以外にもワークショップ等で仏教の学びを受けたことがあります。

 

リウマチになる以前は、仏教の学びや尊い教えはそこまで感銘を受けることはなく、聞き流すだけだったかもしれませんが、リウマチ(病気)になったからこそ、生老病死の苦しみや生き方について深く考えることができました。

 

さーちゃんは、真面目だなぁ・・・・。

僕のようにお気楽に生きられればいいのにね。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ここで、印象に残ったことをご紹介したいと思います。

 

私達が当たり前に思っている、『毎朝、目覚められること』は、実はありがたいことだというです。

海外ではテロや紛争が頻発する国では、普通に目覚めるはずの朝に亡くなっている場合があるからです。

また、戦後の日本や発展途上国では栄養失調で目覚めることなく餓死してしまうこともあるからです。

確かに、そうだね。

日本は不景気で社会的不安が蔓延しているとはいえ、日本で生きられることは他の国では羨ましいことかもしれないね。ネグレクトで食事を与えられない限りは、日本において飢えるということはほとんどないからね。

 

あと、人は自分が経験・体験したことでしか想像することができないということです。

私にとって、木槌で殴られたり錐で刺されるようなリウマチの痛みとこわばりによる体の不自由な経験は、とても辛い経験です。

 

パワハラ等で人に傷つけられた経験は思い出したくもないくらい辛くて嫌な経験です。

しかし、そのような経験があるからこそ、他人の肉体的な痛みや不便さ、精神的な葛藤や苦しみを理解することができます。

 

そして、自分が苦しんできた経験があるからこそ、困っている・苦しんでいる人にも親切にすることができます。

 

僕はアトピー性皮膚炎以外に困ったことがないからなぁ・・・・。

他人の苦しみを理解するのは難しかったりするんだよね。

でも、妻のリウマチ闘病記を漫画で表現することで、人の悩みや苦しみというモノを少しずつ理解することができるようになったよ。

 

物質である肉体は、どうしても老い衰えてしまいますが、心はその人の生き方しだいで衰えません。むしろ、心豊かに成長することができます。

 

例えば、私は仕事の関係で、定年退職後も自分の趣味や楽しみを持ち、興味がある分野について勉強をし、自分が住んでいる地域のために活動をしている65歳~80歳の男性達と一緒に活動をしたことがあります。

 

彼らは、背筋がまっすぐ伸び、非常に元気だったりし、年齢よりも若く見えました。

 

また、フラワーアレンジメントのお稽古でも、お花だけでなく、ゴルフやフラダンス等をされている60歳以上の女性は、何もやっていない女性よりも肌ツヤが良い印象を持ちました。

 

 

心豊かで魅力ある人は、精神的にも外見的にも非常に若々しく見えるということかな・・・?

 

はい。

たとえ、リウマチ(病気)があっても、私は魅力溢れ、心の成長をしていける人間になりたいと思っています。

体と心のアンチエイジングを目指すのかな・・・・?