本当は怖い童話ってありましたよね?
実は日本のお話も負けていません。
源氏物語だって一見ラブロマンスのようで生き霊と化した六条の御息所が
恋敵を呪い殺したり、夕顔を幼子のうちから育て上げてから手を出すなんて、
およそ現代の常識に合いません。
今回取り上げるのは東海道中膝栗毛。
弥次さん喜多さんが繰り広げるズッコケコメディ、江戸時代最大のベストセラー。
実はここで書くのもはばかられる内容が多々あります。
今なら原文の直訳なんぞ出版したら、確実に廃刊に追い込まれます。
お子さんもいますのでなるべくオブラートに包むことにして、
弥次さん喜多さんの喜多さん、実は弥次さんの愛人だったのです。
年を重ねて魅力が無くなり弥次さんとは遊び友達になったという設定。
当時は今と違って男同士も一応は社会的地位を得ていました。
旅に出る直前、弥次さんの奥さんが亡くなるのですが、
慌てて弥次さんは奥さんを棺桶に逆さまに放り込みます。
そして、棺桶の中を見た嫁の父親、あれ?頭がない!おまけにうちのやつ、
こんなに胸毛が濃かったかな?と。
更に行く先々で失敗を繰り返しますが、
これは女遊び絡みの失敗も多くあります。
他にもとんでもないエピソードが沢山あります。
東海道中膝栗毛は、江戸時代の作品のため、
古文も平安時代のものと違い比較的現代文に近いく読みやすいです。
冗談の通じる方は一度読んでみても良いかと思います。
江戸時代の生きた民俗文化に触れることができます。
さて、お次は宇治拾遺物語です。
グロい内容もありますので、そういったのが苦手な方は読まないでください。
子供さんでもなんとか読めるようにオブラートで包みました。
宇治拾遺物語は、こぶとりじいさんや舌切り雀のように昔話の出典元なので、
さぞかし昔話の宝庫かと思いきや、とんでもない話が混じってます。
古文の解読はかなり難しいので、少し疲れます。
当然、鎌倉時代と令和の今ではモラルの基準は違いますが、今、
丸々訳したものは廃刊に追い込まれるでしょう。
いくつかご紹介しましょう。
まずは、煩悩を捨てたとほざく坊さん。下半身に大事なものが無い。
とある貴族がそんな事はないとかわいい子供になでなでさせたら起き上がる。
そう、隠してただけ。
次は、大事な場所が病気になった美人さん。
すけべ医者が治そうと必死に治療しながら口説く機会を狙う。ところが完治直前に逃げられる。
娘のところに夜な夜な通う男をもてなそうとした父親、
娘と男の男女のふれあいの後に酒を差し入れようと娘が席を空けた時に男の元へ、
かたや男は娘が戻ったと勘違いして脅かす。あわれ父親は寝込んでしまった。
愛する妻に死なれた男、葬儀もせずに毎日遺体にキスをするが、
遺体が腐敗臭を放つようになると疎ましく思い、葬った。悲しいような猟奇的なような。
二日酔いの鮎寿司売りの女、売り物の上に吐いちゃった。でもそのまんまかき混ぜて、、、げげ!
とまあ、こんな感じです。
現代の方がどう感じるかは別として、ここには明らかに鎌倉時代の生活が生き生きと描かれています。
さて、今回は今昔物語です。
千話を超えるお話の中で、まんが日本昔ばなしにても
わらしべ長者など、多くのお話が出典されています。
まさに、昔話の宝庫!!
昔話どころか、芥川龍之介の「鼻」や「羅生門」は今昔物語を
モチーフにしてます。
しかし、そんな今昔物語にも暗黒の部分はありますよ。
とある女性がもよおして来たので立ったまま用を足そうとして、
はい、その昔は女性も立ったままだったんです。
草むらに行ったまま戻って来ない。
様子を見ると、蛇ににらまれ、身動きが取れない。
通りがかりの男が蛇を退治して、やっと逃げられた。
とある男が、道を歩いていたら、急に女性が欲しくなった。
我慢できずに畑のカブを相手にしたまま捨てちゃった。
通りがかりの女性がそのカブを見て、食べちゃった。
そしたら妊娠しちゃった!
若いお坊さんがお昼寝したら、夢の中で美しい女性とイチャついた。
目を覚ますと大きな蛇が隣で死んでいた。
イチャついて相手は実は蛇だった。
もっとヤバい話は沢山ありますが、筆者は変態ではありませんし、
お子さんも読んでいるはずですのでこれくらいにしておきます。
え?なんでこんな話を扱うのかって?
考えてみてください。この時代、身分の低い、貧しい大多数の人は
文字を読めないんですよ。
つまり、このような暗黒の部分でも、貴族や知識人の文化だったわけです。
臭いものにフタをしたら、物事の本質は見えなくなります。
結果、歴史が間違って書き換えられるケースも多いってことです。
日本霊異記
これ、いわゆるお化け話として伝わっているお話が多いですね。
宇治拾遺物語より更に遡り、平安初期のものですので
古文は更に難解になります。
でもこれ、仏教説話集なんです。
説法だとまともに聞いてもらえないから、不思議話で引きつけ、戒める。