どなたかのブログで紹介されていた 朝井リュウの『スペードの3』を読んでみました
ミュージカル女優、つかさのファンクラブ「ファミリア」を束ねている美知代。大手化粧品会社で働いていると周りには言っているものの、実際は関連会社の事務に過ぎない彼女が優越感を覚えられるのは、ファンクラブの仕事でだけ。ある日、美知代の小学校時代のクラスメイトが「ファミリア」に加盟する。あっという間に注目を集めた彼女の登場によって、美知代の立場は危うくなっていく。美知代を脅かす彼女には、ある目的があった。
華やかなつかさに憧れを抱く、地味で冴えないむつ美。かつて夢組のスターとして人気を誇っていたが、最近は仕事のオファーが減る一方のつかさ。それぞれに不満を抱えた三人の人生が交差し、動き出す。
待っているだけではなにも変わらない。私の人生は私だけのもの。直木賞作家朝井リョウが、初めて社会人を主人公に描く野心作!
ミステリーのようで 興味深く すぐに読み終わりました
トランプの大富豪ゲームの一番強いカードが第1章(スペードの3)でファンクラブのトップ、小学校時代 学級委員をやっていた美知代の話し
作者は何を云いたいのかなぁって考える癖があるんだけど..
作者は、溝端淳平さんのファンらしいから舞台をよく観に行くのか
本を書くに当たって ファンクラブについて入念に取材しているのか 身近にいるのか.
言いたいことを 小学校のクラスメイトのむつ美に言わせているのか
話の起承転結の'結'の部分はないので 読み手が想像するしかありません
舞台好きな作家さんは、いつか脚本も書きたいと思っているかもしれませんね