職種の壁をとっぱらえ | saki☆のブログ

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二日目にも痛みが取れず、歩行もトイレに行くこともままならなかったので、またもや救急で運ばれた別の病院では、入院をすることになりました。その時の私の気持ちはすごく不安でした。
1日目の先生の説明不足にすごく不信感を抱いていたのもあったのでしょう。
痛みに耐えつつも運ばれた病院の口コミを見たり、自分の身に起きている痛みから予測される治療内容やデメリットなどを調べました。

入院先の担当の主治医の先生は本当に良い先生で、不安な私の気持ちを1つ1つ解消していくかのように丁寧に説明をして下さり、要所ごとに「何か不安なことは?」と聞いてくれたので、自分の胸の内を全て話すことが出来ました。病室にもこまめに来てくださり、体調面も含めて本当に細かくケアをして下さいました。
その後、担当の薬剤師さんが挨拶に来てくれたのですが、その薬剤師さんがとても素敵な方で、その方のおかげで不信感はなくなりました。その薬剤師さんは痛みでマイナスな気持ちの私に寄り添って色んな話をしてくれました。
自分の身の上話、結婚の話、家族の話。初対面なのにも関わらず、本当に色んな話を聞かせてくれました。

不安な時は家族に頼ること
がんばりすぎないこと

なんとも優しい声のトーンで、話してくれました。ずっと不安だった気持ちが楽になるのが分かりました。

「次こそは悪いところがあったら見逃さない!」という、病院の悪い部分の粗探ししようとする私の悪い心を、スーッと無くしてくれるような安心感の塊のような人でした。

「先生」というネームバリューは私達患者対して信頼感は与えられると思います。
ですが、それはあくまでも「医者」という名前に対しての信頼感なだけで、「それだけ」では自分の全てを預けられる深い信頼関係は生まれないと思います。丁寧な説明をしたり、多くの患者様の中でそれぞれに目を配っているということが患者本人に伝わるかどうかで、その患者とより深い信頼関係が生まれるかどうかの分かれ道になると思います。

それはきっと職業は関係なくて、私は主治医の先生も信頼できましたが、薬剤師さんとの出会いで不安な気持ちがとても軽くなりました。患者の身には職種なんて関係なくて、どれだけ自分の不安な部分に入り込んで来てくれるか、欲しい言葉が貰えるかで職種の壁を越えるくらいの安心感や信頼感を与えることができるのだと思いました。

今まで自分が仕事をしている上で、患者さんが不安に思っていること(特に施術のことに関して)Dr.が話してくれる方が患者さんにとっては1番の安心感に繋がると思っていました。
もちろん、Dr.が話した方が安心する方もたくさんいらっしゃいますし、その気持ちは私もとてもよく分かります。ですがそれだけが全てではないと学びました。自分がどれだけ患者さんの気持ちに寄り添って、不安な部分に入り込んで一緒に考えられるか。自分事として向き合えるか。それが患者さんに伝われば職種の壁も越えて患者さんとの深い信頼関係を築くことだってできると思いました。

人との出逢いは運命だと思っています。先生と薬剤師さんに出会えて私の今までの価値観が少し変わりました。

自分の職種の壁に囚われずに、自分が目の前の人のために何ができるかをまず考えて、日々の患者様対応に励もうと思います。