★唯一中に入って気軽に見学のできる御師住宅★
場所・ 山梨県富士吉田市上吉田3丁目14−8
電話・ 0555−22−1101
竣工・ 江戸時代 1768、1860年
構造・ 木造平屋建て
公開・ 9時30分〜17時 (最終入館16時30分)
休館・ 火曜日(祝日除く)・年末年始・GW、夏期は無休
料金・ 外川家のみ 100円、ふじさんミュージアム共通 400円
*当時の御値段
ふじさんミュージアム・富士山レーダードーム館との3館共通 800円
最終訪問・ 2023.10
*世界遺産 *国・重要文化財
★感想編
富士山の世界遺産の構成遺産の中でも私が1番興味があったのが、この御師住宅
富士山信仰の旗振り役として人々を案内・宿泊の世話・祈祷などを通し、1000年以上の富士信仰を支えてきた御師の家
主屋 玄関の間 江戸時代 1768年棟
この家は観光案内所とPの隣にあるので、とてもわかりやすく見やすい位置にあります
まずは富士吉田に来たら、ここを見てみました
料金も100円と格安で、時間があれば説明も無料でしてくれました
まずは玄関ですが、武士の家のように式台玄関
主屋 釘隠し 武田菱に似ている形
これは2011年に行った東京の御岳山の御師の家の「東馬場」でもそうでしたが、この家は武田氏4家臣のうちの1つなので、武士が元になっている家だからでしたが、こちらも同じなのですね
主屋の建築は約250年前の江戸時代ということですが、きれいに残っており、それだけ代々の御師や信徒の方々に大事にされてきたのでしょう
主屋 神棚 提灯入れ
主屋 神棚
江戸時代の信仰の形をこうして今でも見れるのは、本当に貴重です
敷地は奥に広いので、すごく長い家です
主屋と裏座敷の境目
手前の主屋部分は簡素な感じですが、奥の裏座敷に行くと時代が160年くらい前になるので、少し豪華な高級な造りになり、時代毎の建築の特徴がはっきりと違うのがわかります
風呂 傘天井 これには感動
風呂 タイルレトロ発見
その間にある風呂は昭和初期のようなタイルレトロに傘天井で、レトロな風呂の意匠が好きな温泉好きにとっても嬉しい場所でした
主屋と裏座敷の間
この辺は大正から昭和初期か モダンです
裏座敷には御師の家らしく神棚があり、お参りをして奥に進みます
ここで当時は祈祷があり、信徒の方々の切実な願いを叶えて来たのでしょうね
裏座敷 広間 1860年棟
今でも富士御師の祈祷を見てみたいものです
昔はこの家にも泊まれたんですもんね
裏座敷 法被・白装束の様子
奥の裏座敷は大広間という風なイメージで、1部屋1部屋が大きく、襖で仕切る形です(当時はここに大勢が雑魚寝かな)
庭にも面しており、風通しがよく、奥の上段の間なんて素敵な旅館のようです
裏座敷 上段の間と広間の間にある御神殿
床の間の長押に廻された釘隠しが見たこともないような金の豪華なもので、目を引きました
裏座敷 広間 筬欄間
裏座敷 着物の展示 だんだん雅な世界へ
とても見ごたえのある住宅ですので、他に見学者はいませんでしたが、神社とともに見られてみるといいと思います
きっと外人さんとかも来るのでしょうね
裏座敷 上段の間 付書院 1860年棟
受付ではお土産に、お札と折り紙で作った小さな富士山をくれました
御師・富士講・世界遺産好きの方にもおススメです♪