★沼垂の醸造町を代表する老舗の酒造は歴史ある建物★
場所・ 新潟県新潟市中央区鏡が岡1−1
電話・ 025−245−3231 HPあり
創業・ 江戸時代 1767年(明和4年)
竣工・ 棟によると思うが古い 一部改装済
構造・ 木造2階建て、土蔵造り
代表銘柄・ 錦鯉、純米吟醸、天然水仕込み純米酒
営業・ 土日祝も見学可能、要問合せ ツアーOK 無料
年中無休 9−17時 見学は1日7回 30分
最終訪問・ 2017.04
新潟県の県庁所在地、中央区で1300年近い歴史のある「沼垂」(ぬったり)という醸造町にある酒蔵です
JR新潟駅より徒歩15分で行ける酒蔵、地域なのでアクセスも良いです
すぐ背後には現代の高層ビルも見える
「沼垂」は古くから北国への備えとして[ヌタリの柵]が築かれた地であります
日本一の長流、信濃川が上流から沼や潟に土砂を運び土地を増やし、かつては新潟の中心地であり港町として栄え歴史を刻んできました
沼垂テラス商店街 古民家の向こうには煙突工場群
時代は変遷し、昔の活気は薄らいだ昨今ではありますが、今も変わらぬ、人情に富み、優しさが行き通う町
又、沼垂の朝市も古くから現在に引き継がれ、五穀豊穣を祈願する蒲原祭り、白山神社喧嘩灯籠、梅祭りがあり、郷愁ある風情がこの地には今も生き続いております
少し地域は違うが新潟の象徴・萬代橋も(ばんだいばし)
この信濃川最下流の町、沼垂に位置し佐渡汽船ターミナル、新潟西港に近く、新潟のシンボル万代橋、新潟駅、新潟空港、関越自動車道、磐越自動車道など交通網にも便利な地点にあります
*
★「今代司酒蔵」 HPより
当初は酒の卸し業や旅館業、飲食業を商いにしていました
江戸後期から明治初期の新潟は、北前船が頻繁に寄港していたため、人口が江戸より多かったといわれるほど大変繁栄していたそうで、今代司も繁盛していたようです
酒造りに本格参入したのは明治中期に入ってから
地盤がよく、阿賀野川のきれいな伏流水が出て、さらに栗ノ木川(現国道49号栗ノ木バイパス)によって原料や製品の運搬に便利だった沼垂(ぬったり)の地に蔵を構えました
この“ぬったり”には他にも多くの酒蔵、味噌蔵、醤油蔵などが立ち並び、今でこそその数は減りましたが、発酵食の町として知られています
こちらも醸造の町として町おこし中
新潟市中央区古町の花町 来年UP かつての茶屋街です
新潟は江戸・京都に並ぶ日本三大花街があった土地でもあり、“ぬったり”の蔵は一流料亭の職人たちに鍛えられ味を追求してきたのです
「むすぶ」ということをテーマにHPには企業理念が詳しく書いてあるので、続きはそちらをどうぞ
*
今代司酒蔵は新潟の酒造の中でもオープンで、YOUの酒造見学も積極的に受け入れている酒蔵ではないでしょうか
実は今代司の営業部には、欧米系のYOUの方が新潟の酒に惚れこみ、海外から移住して来て働いています
「今代司酒造」邸宅部分
この方のおかげで海外へのオンライン販売、ツアーでやって来る大量のYOUの酒造見学を受け入れることができているという、画期的な酒蔵です
「今代司酒造」外観
私が訪れたときも、酒蔵の中は南方アジア系のYOUばかりで、まさかここが新潟市内とは思えませんでした
かなり日本にはYOUの旅行者が増えた、とは聞いていますが、それは太平洋側の大都市の話で(冬の新潟のスキー場は別として)、
「今代司酒造」外観
日本海側の都市で金沢以外でこんなにYOUが、しかも自分の地元に、というのを目の当たりにして「時代が変わったなあ」と感じた酒蔵で印象に残っています
玄関部分 玄関の間
酒造の建物はバイパスを走っていると左側に木造の渋い建物が見えていて、以前から気になっていました
今回、訪れたら白壁がけっこうきれいになっていて、面影を残しつつ、きれいに改築されていたような
玄関 土間 左手にSHOPなど 奥に酒造部分
内部は土間の部分にお店が入っていたりして、多少改装されていますが、玄関横の部屋、酒蔵入口周辺は昔のままの風情を残していました
SHOP部分 人がたくさんいました(観光バスも来る)
酒蔵の左隣には多分、社長家族の住まいらしい、木造の邸宅があり、こちらもとても素敵な古民家で、住みたいくらいでした
中央区で場所も良いですしね
酒蔵入口にはしめ縄も 神聖な場所なんだ 三角トラスも
このときはYOUで混みあっていて、自分は酒が飲めないので見学はしませんでしたが、お好きな方はぜひ気軽に見学ができるので訪れてみて下さい
有名な「錦鯉」という錦鯉のボトルのお酒があり、これがオススメです
「高砂稲荷神社」新発田藩の蔵を護っていた
酒造の裏には小学校があるのですが、この学校のある場所は以前は沼垂港の重要な施設があった場所(かつての新発田藩の蔵)で、その横には「高砂稲荷神社」があります
「高砂稲荷神社」タイル張りの鳥居の足
この稲荷神社からは以前は湧水があり、この湧水を使って今代司は酒を造っていたのではないでしょうか
珍しいタイル張りの足の鳥居もあるので、神社も一緒にぜひどうぞ
蒲原祭りの上り 15年前くらいに行った画像
酒造のバイパスを挟んで向かいには、蒲原神社という大きな神社もあり、夏にはお祭も盛大に行われます
酒蔵・見学・古い建物好きの方にもオススメです(^^♪