☆映えSPOTとして有名になり観光地で子連れにも人気☆
場所・ 石川県七尾市和倉町レ部61
電話・ 0767−62−2836 HPあり
創建・ 明治25年 永行寺の別院として
竣工・ 御便殿 明治42年
構造・ 木造平屋建て
拝観・ 9〜12時・13〜16時 お盆・年末年始は休みあり
料金・ 500円
最終訪問・ 2023.04
*国・登録有形文化財 御便殿
*テレビ・ネット・SNSなどメディアで話題
BS「妄想トレイン」で友近さん・礼二さんも訪問
*令和6年能登半島地震の影響で建物などにも影響ありかも知れません
能登半島南部の七尾湾に面する有名な温泉地、和倉温泉の温泉街にあるお寺です
このお寺は曹洞宗のお寺で、明治26年に永行寺の別院として創建されました
境内に残る御便殿には明治42年9月(1909)にのちの大正天皇となられた東宮殿下(皇太子)が、行啓されました
その後、御便殿には戦前まで、朝香宮殿下の他、多くの宮家がお立ち寄りされています
当時の御便殿は和倉温泉の白崎山中腹の七尾湾を見下ろす風光明媚な場所に建設されました
御便殿の御座所は総檜白木造りで、殿下の休憩所であった本殿と、廊下でつながった随行者の控え所である供奉殿の2棟でできていました
現在は和倉温泉の2か寺に、本殿と供奉殿が移築保存されています
御便殿というのは、天皇が来る際にそれに合わせて建設されますが、行啓が終わると取り壊されることの多いサテライト的な建物です
なので、建物として現存するのは和倉温泉と島根県浜田市の他、数か所しかなく、全国的にも希少なものです
このときの行啓はわずか2時間あまりのご滞在だったそうで、当時、神様として扱われていた宮様をお迎えするために滞在2時間のために建設されるなんてすごい話ですよね
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・青林寺 客殿
本殿の御座所の柱には木曾檜を使用
折り上げ格天井の仕様がなされ、天井板の材質には虎斑(とらふ)の木目が見事な栃の木が使用されています
床板には木目が細かく美しい秋田杉が用いられています
ほかに、備品として東宮殿下が実際に使用された正絹の座布団、花台、鏡台などが数点が展示されています
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ここのことを知ったのは、近年、テレビなどでよく出るようになったことから
お寺の方もこういった、漆塗りの机の角にぴったりとスマホをつけて、そこに映った風景を反転させるスマホの撮り方で上下対象の写真が撮れる、ということに気が付いていませんでした
それに気が付いたのが、ここの写真を撮りに来たプロの写真家の方
「こんな素晴らしい写真が撮れるんですよ」ということをお寺の方に教えてくれました
それからお寺の方がメディアに売り込んでいったのか、口コミで有名になったのか
とにかく、スマホが登場する近年まで誰も気が付いていなかった名所のようで、時代が来たのでしょうね
それからはインスタやSNSなどの映えSPOTとして有名になって行ったようです
私はそれよりもこの貴重な国の登録有形文化財の建物も見たくて行ってみました
しかし、GW、もちろんそんな話題の映えSPOTが空いているはずありません
やはり寺の前のPは地元ナンバー(意外に県外は2台)で埋め尽くされていました(10台分くらい)
GWでも前半は地元ナンバーが多いようです
これは車の数からして混んでいることを覚悟
階段を上り本殿と御便殿の前の境内に入るとやはり6人くらいの集団が
入口の方にも御朱印目当ての女性3名
靴箱には2歳くらいの女子の子供の靴もあり、子連れがいて静かに見られないことを覚悟
基本的に、幼児はずっと声を出し続ける傾向があり(黙ることができない)、特に女児の方が男児よりもしゃべる傾向あり(男児は突然大声で叫ぶ傾向)
御座所
ということでこじんまりとしたそう広くない御便殿に10名以上がいましたが、すでにその集団と女性3名は見終わったようです
玄関で料金を支払うと、おじいさんの住職がもう電源が入っていない体温計の電源を入れて、旦那の体温を測ろうとしました
もうこのときはマスクも外してOKで世の中的にも体温を測るのはやめた時期
しかし、石川県は厳しいんだなあと思っていたら(この旅でも他では体温測定なし)、女将さんが来て「おじいさん、もう終わったんだよ」と
どうやらこのおじいさん住職さんは、もう引退されおり少し認知症のようです
でも、この女将さんの「もういいんだよ」という言葉で、コロナの規制が厳しい時代はもう終わったことが実感され、少し安心しました(もちろん、コロがなくなったわけではないので基本的な感染対策はいりますよ)
ということで、無事に中に入ると素晴らしい折り上げ格天井の間が
テレビでも見ていましたが、さすがは国の登録有形文化財
明治後期らしい、ガラス戸の多い明るい近代建築で素敵な間です
天皇の御座所ということで、天皇の座る神殿も残り、正面の庭の見えるガラス戸部分をみなさん熱心に撮影されています
正直、ここで写真を撮ることしか普通の方たちは興味がなく、あんまりこの建物の説明とか興味がない感じ(そんなもんよねー、一般人は古い建物なんて興味ないよね)
とにかく、この映えSPOTの写真が欲しいという感じでしょうか
残念ながらこのときもGWなので、地元の子連れの3名が写真を撮っており、順番待ちでその光景を見ながら待たないといけない状態でした(気も使うし疲れる)
やはりこの方たちも子供を入れた映え写真が撮りたいですよね
無事に反転写真は撮れました
私の後ろはちょうど誰もいなかったので、中に入った順番なので仕方がないですが、相手が悪かったです
このときは御便殿には説明員1名・子連れ3名・私たち2名の6名のみ
建物の説明を聞いている間もずっと2歳の女児の声や奇声(特に奇声が苦手)が大きく説明が聞こえません
(子供の声は騒音ではないという法律ができますが、実際に説明の声がかき消されるという事実あり)
もう説明が聞こえないので帰りたいと旦那に言いましたが、「途中で帰ったら悪い」ということで帰れず(WCに行けばよかった・後半は親が気が付き子供を連れて同じ室内ではありますが向こうへ行ってくれた)
寺なのに静かに過ごせずショック
どうにか無事に反転写真は撮れましたが、あんまり雰囲気はありませんで、ただの観光地ですね
自分がそういうミーハーな映えSPOTへGWに行ったのが悪いですよね
そういう人たちが集まる場所・時期ですもんね(でも基本は土日祝・連休しか動けないので宿命)
なので、ここは文化財とか古いお寺とか、そういうのは関係なく、ただの映えSPOTとしてとらえて観光地と思った方がいいです
GWでも運よくそこまで混まず、私たちが帰った後はその子連れ3名の貸し切り状態でした
和倉温泉の近年の話題の場所でした
能登へ行かれた際は、季節毎に素敵な写真が撮れると思うので、春夏秋冬で行かれてみてもいいかもですね
曹洞宗のお寺でもあるので、写経や座禅などの修行体験もできるそうです
映えSPOT・寺・文化財好きの方にもおススメです♪
七尾市のストピ
*子供の声に関する批判コメントは一切受け付けません。
そういう体質の人もいるので、世の中にはいろんな人がいます。
子供がいないと世の中は成り立たないのはわかっています(必要悪です)。
ただ遭遇したくないだけです。