登録有形文化財の洋館部分ととても美味しい日本海の幸

場所・ 新潟県三島郡出雲崎町羽黒町101−1

電話・ 0258−78−3181 HPあり

創業・ 明治時代

竣工・ 明治〜大正期の洋館・町家 新館は平成期か

構造・ 木造2階建て

人物・ TV東京「いい旅夢気分」で宿泊したので芸能人も

料金・ 2食付き 11000円〜 素 5500円〜

    昼食 2200円〜 法事、宴会OK お座敷で個室つき 完全予約制

営業時間・ 11時30分から22時 不定休

最終訪問・ 2020.11  出雲崎町は4回目

*国・登録有形文化財 *GOTO EAT食事券 使用可

新潟県中央部、中越地方の日本海に面した港町で、旧北国街道の宿場町でもある出雲崎ウインク

 

かつてのみよや  木造2階建てで人力車ですね 女性は着物


その歴史は古く、神話の時代に越後(越の国)にやってきた大国主命が上陸した地として知られ、それで「出雲」と地名につくと私は推測していますニコニコ

 

木造3階建てだったかつての姿 人力車が車になっている


ここから佐渡を平定しに渡ったそうで、そのときの逸話から「佐渡」の名もついたとか波

 

2005年 かつてはピンク

  右側面の壁がなまこ、右に土蔵あり


そんな歴史深い出雲崎は、江戸時代は幕府の直轄地である「天領」で、佐渡金山から幕府へ送られる金銀を一手に引き受けた港として、経済・文化・交通の要所として越後で一番人口密度が高く、大いににぎわいましたキラキラ

 

2階ファサード 

 「開智学校」ぽい鏝絵とハンマービームが特徴


当時は2万人もの人が住んでいましたが、令和の現在は出雲崎町全部の人口を足しても4200人だそうです(5分の1に減少)アセアセ

 

海側の旅館部分と連結部分に厨房が 土蔵がなく壁側面も変化


当時は多くの人が居住できるように、また当時は間口の広さによって税金がかけられたともいわれ、間口は狭く、奥行きの長い「うなぎの寝床」という独特の景観を見せていますキラキラ

 

周辺の街道の風景 名物の浜焼きも 数軒の料亭旅館あり


中には奥行きが70mにも及ぶものもあり、ちなみに約4キロにわたる妻入りの町並みは日本一の長さを誇ります(でも知名度ないのよねー)筋肉

 

歴史を刻んできた館内の時計


そんな知られざる歴史の町並みにあるのがこの旅館で、洋風のファサードが妻入りの町並みの中でひときわ目を引きますキラキラ
こちらは明治時代創業の割烹旅館で、新鮮でおいしい日本海の幸を主人自らの目利きで仕入れて調理してお届けしているそうです筋肉

 

昼食 2200円 日本海の海の幸


目と鼻の先の出雲崎漁港から水揚げされたばかりの魚介波
この店の素材の選択には定評があり、選ばれた質の良い新鮮な素材はあまり手は加えずに素材の本味を引き出すことを大切にされているそうですキラキラ

                       *

・「
鏝絵の間」 明治後期から大正中期にかけて

木造2階建て、瓦葺き、切妻屋根の構造
キラキラ
明治後期から大正中期に建てられた、この地域の典型的な建築様式です乙女のトキメキ

 

2階にある鏝絵の間は、外壁と天井に中心飾りや額縁、繰形などの漆喰装飾が施され、当時の擬洋風の意匠をよく伝えています星

                        *

 

ブレましたが、漆塗りの豪華な階段です


2階の部分は、本当に新潟県内でも有数の素晴らしい鏝絵の天井装飾で、詳しいことはわからないそうなんですが、これだけの技術やセンスを持った職人さんは気になりますグッ

 

扉も漆塗り 


ご主人は、維持が大変なので取り壊そうかと思ったんですが、文化財や町並みの大切さに理解の深い奥様に止められて、維持されているとかニコニコ
この奥様とは、お食事の後に、出雲崎の町並みを残す活動のお話を色々聞いたので熱意が伝わって来ましたピンクハート

 

新潟県内でも有数の豪華な天井の漆喰装飾


この洋館も奥様に理解されて愛されてとても幸せですねピンクハート
2度の中越地震でも被害があり、天井には少しヒビが入ってしまっていますが、頑張って残してほしいですグッ

 

今はフローリングで会議も可能


ご主人はなんと、この部屋で昔は寝泊まりをされていたそうで、今は板の間ですが、実は昔は畳だったそうでびっくり
畳にこの意匠って不思議ですが、それが明治時代なんですねニコニコ

 


この家の先代が建てたのではなく、譲り受けたものだそうですアセアセ
こんなすごい部屋が日本海沿いのさびれた宿場(すみません)

の町並みにひっそりと残っているとはびっくり



ご主人的には「維持にすごくお金がかかるのに、町も頼れないし」となかなか大変な様子ですが、

「これは貴重な文化財なので、ぜひ残して観光の一つにして下さい」とは言っておきましたがアセアセ

 


現在は、お食事処ではなく、会議室などとして使用されているそうですグッ
階段も赤い漆塗りなのがびっくりでしたびっくり



新館の方は宿泊もできますし、お料理も美味しいので、ランチや法事、宴会などにも使用できますグッ
私はこの奥様の熱意に打たれて、おつりの数百円ですが受け取らずにおいて来ました義理チョコ

 

マントルピースのような意匠も


こんなことをしたのは初めてなので、良い方に御縁があって良かったです(実は来る途中に燕市の関西出雲久多美神社に参拝したおかげかも)ピンクハート
少しでもこの洋館を残す助けになればと思いましたが、とても喜んで下さり、良かったですラブラブ

 

よく見ると左下に「加門忠平」とある 棟梁の名前か施主か


このときは、他にも大宮ナンバーもランチに来ていたので、ぜひ関東や県外からも来てほしいですラブ
町並みは土日でも全く人が歩いていないので、独り占めできて、ゆっくりと見学することができますよウインク

 

表の北国街道に出る玄関

 

 

洋館・海の幸・街道沿い好きの方にもおススメです♪